今年3月に完成した東遊園地の再整備。以降、常に多くの市民が集い、様々なイベントも行われる事で、フラワーロードにおける国際会館以南で分断されていた都心軸のにぎわいと人流を南下させ、周辺エリアへの回遊も生み出していますが、美しく生まれ変わった都心のオアシスがそのデザインと機能において高く評価され、2023年度の「グッドデザイン賞ベスト100」に選出されました。
三宮再整備において昨年、神戸三宮阪急ビル、さんきた広場、サンキタ通りが同じくグッドデザイン賞を受賞しています。今回の受賞によって都心エリアのデザイン性が大きく向上しており、ユネスコデザイン都市として、その顔であるシンボルエリアの整備が進んでいる事を内外に強くアピールできる事になります。
デザイン賞受賞の評論は以下です。
神戸の旧居留地横のプレイグランドとしての歴史をもつ公園のリニューアル。多様な居場所やファニチャ、使われ方を考慮した2つの芝生広場、公園を開くにぎわい拠点施設などの公園空間の魅力を評価するとともに、市民有志が社会実験を重ねて市民の使いこなしと公園自体を育ててゆくなかで市の公園改修事業につながっていき、開園後の公園運営にも活かされていくプロセスを、現代のパブリック・パークのあり方として高く評価した。
フラワーロードの歩道と公園が一体化する事で、自然と園地内に誘われていく導入エリアの設計は非常に見事なデザインと形容できますし、ゾーニングも巧みで、メリハリがあります。
お洒落な雰囲気とにぎわいを生み出す機能が両立し、昼間も夜も美しい景観が特筆されます。グッドデザイン賞の受賞は必然的だったと思われます。今後の三宮再開発・再整備のプロジェクトも引き続き、毎年の受賞を目指して欲しいと思います。
いつも楽しく拝読しています。
これは素晴らしいニュースですね。仰る通り、「デザイン都市」として、様々な努力がこうして実ると良いですね。
ところで、梅田のうめきた2期の公園は言うに及ばず、都市間競争で、都市公園の魅力も重要だと改めて思いました。福岡も大濠公園の再開発をしているようです。
東遊園地は生まれ変わりました。他の都市では真似できない”神戸の宝”である「旧居留地」や港とをつなぐ役割を期待したいです。2号線を跨ぐ歩道橋が遅れているのが気になります。あくまで、斬新なデザイン重視、美観重視で早期に完成してほしいです。みなとの森公園と一体化する感じになったらいいのですが…!