こべるん ~変化していく神戸~

再開発や超高層ビルの誕生によって変化していく神戸の街並みを追っています。

05« 2018 / 06 »07
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

三宮クロススクエア構想案の先進性は一歩後退 

crosssquare_change.jpg

市会特別委員会にて神戸市は三宮再整備における中核事業として三宮駅前南側ら交差点を完全な歩行者空間化する「三宮クロススクエア構想」を修正し、一部車線を残す車線制限に方針を変更する事を明らかにしたそうです。

市内で最も交通量の多い駅前の交差点を歩行者空間にするという同構想は前代未聞の試みであっただけに実現性に懐疑的な意見も多かったようですが、反面、全国初のこの大胆な構想は注目を集め、他都市への影響やインスピレーションを与える事にもなりました。その証拠に大阪市は難波駅前広場の歩行者空間への造り変えを始めたり、御堂筋の完全歩行者空間化構想の立ち上げを発表しています。

それだけに今回の構想案修正は妥協を許した事業先進性の後退と私は認識しました。

老若男女問わず来街者に優しい街とは聞こえは良いですが、ヨーロッパでは中心商業地への車乗り入れを禁じている街は沢山あります。その分、低床公共交通の整備が進んでいるのです。

上記のパースは2030年頃の三宮交差点の様子を描いたものとの事ですが、12年後にはまだフラワーロードの南北通行は健在のようです。一部車線を残すとは具体的に中央幹線の東西方向とフラワーロードの南北方向の双方向を通行可能にするのか、一方通行にするのか、東西もしくは南北のどちらかのみを残すのかといった様々なパターンが考えられます。

terminalbiru004.jpg

第1段階としては、まずバスターミナルI期ビルの完成する2015年頃までに中央幹線を現行の10車線から6車線に減らし、駅前広場を約2,500平方メートル拡張するとの事。ただJR駅ビルが駅前広場西側を使って建設されるので実質は拡大分と縮小分が相殺されるのではないかと思われます。また上記パースで描かれているように、広場西側に駅ビルが建つので、東側に南北を縦に周回するタクシープールの再編・再整備を行わなければなりません。これは駅ビル建設に伴うか寧ろ先行して進められなければなりませんので、既存ビル解体と共に数年以内に進行するものと思われます。

第2段階はバスターミナルII期ビルが完成する2030年前後となり、中央幹線は3車線のみを残し、大半を歩行者空間に変えるようです。

terminalbiru019.jpg

周辺の再開発が数十年掛かってしまうのは地権者との移転交渉が絡むので一定の理解は出来るのですが、クロススクエア化は30年掛けて進める事業ではありません。全長約3kmという壮大な距離と中央幹線とフラワーロード以上に通行量の多い御堂筋でさえ、20年に満たない2037年の完全歩行者空間化完成を目標としています。今後10年以内には阪急、JRの各駅ビル、バスターミナルビル、そごうの建て替え、市庁舎建て替え等の駅前を中心とする大型再開発が一巡します。よって今後10年で完成させるべきです。その後の10年で三宮南西街区やさんセンタープラザを含むセンター街、そして駅前北側の再開発が連鎖していくものと思われます。よって三宮の改造は遅くとも20年で大部分が完了するはずです。もしくはそうでなければなりません。寧ろ遅い位です。さもなくば神戸市の人口は更に減少し、人材を確保できない企業は市外へ流出、商業も衰退、税収減による行政サービスやインフラ整備の低下、そしてそれを嫌う更なる人口流出という悪循環に陥ります。

category: 三宮再整備

thread: 神戸 - janre: 地域情報

2018/06/11 Mon. 06:00 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 31

go page top