こべるん ~変化していく神戸~

再開発や超高層ビルの誕生によって変化していく神戸の街並みを追っています。

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新警察会館耐震補強その他建築工事 

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本日、午前中に取り上げた建て替え中の兵庫県林業会館に近接した場所にある旧パレス神戸。警察共済組合の保養宿泊施設として営業し、宴会場やレストランも備えて一般客の利用も可能でしたが、昨年3月より全館休業の上で保養所としての役目を終えました。

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今後は新警察会館として活用される為、耐震改修工事が進められています。耐震化に加えて外壁の既存タイルの張り替えなども行われる為、美装化や内部施設の改装・更新も行われるようです。

改修工事完了後には災害時の応援警察官の宿泊拠点や被災者の一時避難所として活用され、平時は県警施設として利用される他、これまでのように一般利用についても検討されるとの事です。

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道路に沿ってL字型の敷地です。左側にはチャペルもあります。

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目の前には兵庫県警本部が聳えます。

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向かいは県営のコインパーキングです。今後、この場所に新・兵庫県民会館の建設が構想されており、同会館の完成後には現会館跡地に高層化した県庁舎が建設される予定です。その後、奥に見える現在の県庁舎跡地が再開発されて、高級ホテルを含む複合ビルが完成します。改修中の新警察会館周辺の下山手通の官庁街界隈は今後、大きく変化を遂げていく事になりますが、これらの公共開発に触発されて民間開発も活発化する可能性が高まります。新たなホテル需要も生まれてくるかもしれません。

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category: 兵庫県庁再整備

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2018/08/20 Mon. 12:00 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 0

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兵庫県林業会館建替工事 

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本日も午前と午後の2回更新を行う予定ですのでお楽しみに!

以前よりずっと取り上げなければと思っていたプロジェクトをようやく取材してきました。2ヶ月ほど前に一度、トライしに行く機会があったのですが、ロケーションを勘違いして辿り着けずに諦めた為、更に記事にするのが遅れました。読者の方からも数度、取材を促すコメントを頂いていたので、ようやくモヤモヤがスッキリ解消です。

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そのプロジェクトとは兵庫県林業会館建替計画です。竹中工務店が設計・管理、同社と大和ハウス工業のJVで施工を進めています。

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老朽化した旧会館を同じ敷地に建て替えるこの計画ですが、その特筆すべきはこの建物の構造がCLT材によって構成されている点です。CLTとはCross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、木材の板を張り合わせて造る集成材です。板の繊維方向を直交させて張るので強度が高まります。

CLT工法の建物は欧州で進化しており、断熱性や耐震性にも優れ、耐火構造としても問題ありません。

この建物のCLT材の活用は壁と床であり、骨格となる柱や梁等の躯体は鉄骨造です。木材には兵庫県産を使用し、その使用量は一般木造住宅10棟分に上ります。

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1階のみ鉄筋コンクリート造です。すでに完成しています。

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建物の規模は地上5階建てで延床面積約1,500平方メートル。1階はギャラリーと駐車場。2-5階がオフィスという構成です。今回のCLTパネルと鉄骨を組み合わせる技術の確立によって、将来的には高さ60m以上の高層ビルへの応用も可能であるという事です。

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木材を構造体として活用する大規模建物としては今年2月、国内最大手の住友林業が東京都心に地上70階 高さ350mの超高層ビルを2041年までに建設する構想を発表しました。こちらの構想では柱や梁にも木材を使用(鋼管ブレスで補強)し、使用量は約住宅8000棟分に相当するそうです。ただ現状はまだ技術的にクリア出来ていない課題も多く、あくまでも構想に留まっている段階です。

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新・林業会館は来年1月半ばに竣工予定です。よく考えると当たり前なのですが、普通にタワークレーンで建設されているので少しおかしくなりました。完成した姿を見るのが楽しみなプロジェクトです。

category: 兵庫県林業会館

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2018/08/20 Mon. 06:00 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 3

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三宮バスターミナルビル周辺及び三宮クロススクエア整備に国土交通省も参画! 

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神戸市が三宮駅周辺再整備として計画する三宮クロススクエアや新バスターミナルビルの建設に国が参画する事が分かりました。8月14日に神戸市と国土交通省は連名で記者資料を公表。国道2号線が2つの開発構想に大きく関与している為、市単独の整備ではなく、国も直接関与した開発になるものとして、今後の展開に大きな期待が持てます。市と国から発表された内容をつぶさに見ていきます。

○中長距離バスターミナル整備によるモーダルコネクト(交通結節機能)の強化
駅周辺の限られた空間を有効活用する方策として「立体道路制度」を活用しながら、分散するバス乗降場を集約した西日本最大級の中長距離バスターミナルを整備することで、都心における先駆的な空間活用を図りながら、バス利用者の安全性・利便性を高めるとともに、駅とまちを有機的につなぐ「えき≈まち空間」との連携 により、多様な交通手段が選択可能で利用しやすい環境をつくります。


ここでは立体道路制度の活用というのが1つのポイントではないかと思います。

「立体道路制度(りったいどうろせいど)とは、日本において道路の上下の空間に建物を建築したり、道路と一体構造の建物を建築することを可能とする制度である。」

http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/ppp/kenkyu/pdf04/6.pdf
国土交通省 立体道路制度の概要

バスターミナルビルが建設される雲井通5-6丁目は南北東西を国道2号線を含む4本の道路に囲まれています。これらの道路の一部上空活用や建物内への取り込み等が検討されるという事でしょうか。現在、審査が行われていると思われる民間事業者のプロポーザルには当然、この制度は折り込み済と考えるべきでしょう。来月初にはどのように活用されているのか明らかになる事でしょう。

また交通結節機能の強化もポイントです。周辺の他交通機関との連携性が高められて初めてバスターミナルも最大限に機能します。以下にも触れられますが、各鉄道駅とのバリアフリー化された動線網や神戸空港、JR新神戸駅との連携も視野に入れる必要があります。

○国道2号周辺の交通円滑化
デッキ等の整備によって歩行者とバス・自動車とを安全に分離するとともに、併せて交差点改良等を行うことによって、慢性的な交差点等での混雑を緩和し、交通の円滑化を図ります。


バスターミナルビルを囲うようにデッキが新設される事は容易に想像出来ますが、ビルからその他のエリアへのアクセスを考えると、現在、国道2号線を跨ぐ中央区役所前の歩道橋は新たなデッキに架け替えられると共に既存の三ノ宮駅南側デッキの再編や新デッキとの接続、全天候型への改良等が行われるものと思われます。また大量のバスが発着するので、交差点の改良と共に周辺道路網の通行体系の再編も必要になるものと思われます。

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○魅力的な駅前空間の整備及びまちの回遊性向上
道路を人と公共交通優先の空間に転換する“三宮クロススクエア”の整備により、山と海が近接する豊かな自然と都心の活力が共存する神戸独自の魅力・神戸らしさを身近に感じられる魅力的な駅前空間を創出するとともに、民間施設も活用しながらデッキや地下の歩行者空間の再構築を行うことで、駅と駅、駅とまちが行き来しやすい回遊性の高い空間をつくります。


駅前空間整備については緑化や多目的広場等が主となるものと思われますが、国土交通省が関わる事によってどうグレードアップするのかに要注目です。ちなみに上記のパースはどこを想定して描いているのでしょうね?JR駅とバスターミナルビルの間でしょうか?ただそうなるとミント神戸が取り壊されて広場化されている事になります。またポートライナーの高架もありません。

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○まちの防災性能の向上
阪神・淡路大震災の経験等を生かし、バスターミナルビル等においては、災害時における帰宅困難者の安全確保や事業継続性の確保など防災機能を有するとともに、非常時の待機・避難場所等として三宮クロススクエアをはじめとする屋外空間の活用を図ります。


広場は当然の如く、災害時には退避場所になります。上記のパースも前述同様にどこを想定して描かれているのか分かりません。

○未来志向の移動支援導入
自動運転化への対応やパーソナルモビリティの拠点設置など、今後の新たな技術導入を見据えながら、誰もが使いやすいユニバーサルデザインに配慮した未来志向の移動支援の導入に向けたターミナル及び道路空間の整備を行います。


具体的にどのような未来型の移動デバイスの導入が図られるのでしょうか。コンセプト倒れにならない事を願います。

いずれにせよ国が関わるプロジェクトとなる事は事業の予算面やスピード面にとってもプラスに働くのは間違いないでしょう。朗報です。あと約2週間でバスターミナルビルの事業提案の審査結果が公表されます。周辺道路の整備についてどこまで触れられるのかは現時点では定かではありませんが、ビルの概要が定まると共に周辺整備の方向性も自ずと固まってくるものと思われます。

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category: 三宮バスターミナル計画

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2018/08/19 Sun. 06:00 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 12

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