旧居留地

大丸神戸店が15年ぶりに売上高900億円台を回復!来期は970億円、再来期には1000億円を超えられる!?



大丸松坂屋百貨店やパルコを傘下に抱えるJ・フロントリティリングが実質2023年度の売上高となる2024年2月期連結決算を発表しました。これによる同グループの総売上は1.15兆円。主要事業となる百貨店は7,479億円となり、前期比13.7%増という結果になりました。

前期には大丸の中ではトップだった大丸神戸店は、トップについてはインバウンド需要の回復を得た心斎橋店に譲ったものの、売上高は918.49億円(前期比9.4%)と、実に15年ぶりに900億円台に到達。地域1番店の座を揺るぎないものにしました。

大丸松坂屋百貨店においても、松坂屋名古屋店(1,269億円)、大丸心斎橋店(957億円)に次ぐ3番手に付けています。



前期は、コロナ禍から脱却する中、コロナ前はインバウンド需要で勢いのあった他都市の百貨店の回復が遅れていましたが、インバウンド需要にそれほど業績を左右されない大丸神戸店はいち早く回復軌道に乗った事で、心斎橋店を上回る売上(839.54億)を達成しました。

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また来期についての売上予測は973億円を見込んでおり、このペースで売上を伸ばす事にが出来れば、いよいよ再来期には悲願の1,000億円台突破を達成できる事になります。売上1,000億は百貨店の中の誉れ、超一流百貨店の証です。

この好調ぶりは全国的に見られる都心店の回復基調とシンクロしますが、要因は来店者の増加に起因しているようです。23年度の来店者数は990万人で、前期比12.1%のプラス。免税店売上は43億円と、グループ内では5番目でした。



大丸須磨店の売上は63.79億円。前期比+1%とほぼ横ばいでした。来店者数は実は562万人もあり、神戸店の6割近くにも達しています。これは同店が須磨パティオの一部である事や最上フロアに名谷図書館を入れている効果が現れていると言えます。



大丸芦屋店は43.03億円・前期比2.4%の微増でした。来店者数は50万人。やはり都心店と郊外店の間には大きな開きがあります。

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1,000億円の大台に乗せられると、グループの中でも更に大丸神戸店を重視し、更なる投資余力が生まれてくる可能性も出てくるでしょう。特に神戸空港の国際化は大きな転機となって、遅れていた神戸の訪日客需要の掘り起こしによって更なる高みを目指せるチャンスが来るかもしれません。

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一番店のある松坂屋名古屋店の周辺でも栄地区でパルコも絡めて面的な開発を進めており、今後、大丸神戸店も好調が続けば、増床に必要な不動産も有しているJ・フロントリテイリングが旧居留地内での再開発や、悲願である鯉川筋沿いのGSパーク神戸を活用した再開発という選択肢も生まれてくるかもしれません。今後の同店の動向が非常に気になるところです。

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