旧居留地91番

神戸旧居留地91番地新築工事 タワークレーン完成 鉄骨建方本格化 オフィス市場の現況は?



タワークレーンの組み立てが完了し、本格的な鉄骨建方が開始された江戸町筋の神戸旧居留地91番地新築工事。1階に店舗を備える11階建てのオフィスビルプロジェクトです。

(仮称)神戸旧居留地 91 番地プロジェクト



所在地 神戸市中央区江戸町91番地の1
事業者 神戸土地建物株式会社
敷地面積 約1,011m2
建築面積 約811m2
延床面積 約7,760m2
高さ 49.0m
構造 鉄骨造
規模 地上11階 地下1階
用途 事務所 店舗
設計 株式会社安井建築設計事務所
施工 鹿島建設
着工予定 2023年7月1日
竣工予定 2025年4月30日







一気に敷地の半分で鉄骨建方を最上階まで行うのではなく、まるで高層ビルを建設するように、まず基壇部全体から鉄骨と足場の組み立てをセットで進めている模様です。



この規模の鉄骨造の建物の建設工程としては珍しい進め方かと思います。鹿島建設の社名もロゴがタワークレーンの操縦室に描かれています。



このビルも既に入居テナントの募集が開始されています。現在、三宮でオフィスを探す企業はTHE PEAK SANNOMIYA、大和神戸ビル、神戸旧居留地91番地、LINEA三宮等の複数の新築ビルを選択できる環境が整っています。



この環境はコロナ禍以前に三宮の空室率が1%台まで低下していた時期と比較すると、大きく変化しています。これらの新築ビルの供給によって、一時的に空室率の上昇は見られるかもしれませんが、今後の三宮再開発による集客性向上によって、企業集積も高い確率で進む筈ですので、これらの新築ビルにおける空室消化は単に時間の問題でしょう。



因みに最新のデータである2024年2月末のオフィスビルの平均空室率は神戸地区が4.06%と上昇に転じたようです。しかしそれでも大阪地区4.35%、京都地区4.90%と比較すると、低い数値で推移しており、需給バランスの目安となる5%を下回っている為、需要が供給を上回る状態が継続しています。欧米ではリモートワークが定着し、オフィス需要の低迷が鮮明になっており、WeWorkの破綻等がその象徴ですが、やはり文化の違いからか日本ではオフィス回帰が顕著であり、東京を中心とした再開発にオフィスを組み込む傾向に変化はありません。
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