準備工事を含めると、まもなく開始から2年が経過しようとしているJR三ノ宮新駅ビルの開発工事。敷地内のいたるところで重機が稼働し、大規模な再開発工事が進行しています。
新駅ビルの建設地では継続的に丸五基礎工業による地中障害物撤去工事が南北で繰り広げられています。ブルーのクローラークレーンは同社のトレードマーク的な存在です。
人の広場が整備される北東側では大規模かつ大深度にての根切り工事が進められています。
乗り入れ構台の上にはクローラークレーンの他、テレスコ伸縮型のカメレオンクラムのアタッチメントを装着した重機を投入した掘削が進行中。
地下3階低度にまで掘削された南東部分。広場の地下をここまで深く掘削する目的は何でしょうか。
新駅ビル地下2階には駐車場が整備されます。駅前広場には地下1階から駅ビルの駐車場へとのアプローチとなるスロープが設置されます。地下3階部分には駅ビル、人の広場共に地下の構造体が存在します。
掘削は南側を中心により深く行われており、北側は地下2階程度に留められています。広場の地下には駐輪場も整備される計画です。知らない人はここに駅ビルが建つと勘違いしてしまうかもしれませんね。
中央幹線との間にあった仮囲いも撤去され、高低差もほぼ平滑となったので、中央幹線上のヤードと一体感が生まれています。この余剰部分は全て新駅ビル、歩行者デッキ、歩道として生まれ変わり、三宮クロススクエアの第一段階として、ウォーカブルな街への変貌を遂げる予定です。
画像中央のグレーの箱は、ガリバートンネルと呼ばれた地下通路入口。着工後も残されて続けてきましたが、遂に取り壊しが開始されました。
駅ビル建設より人の広場の建設が先行しています。人工地盤の出現も駅ビルに先駆けて進むでしょうか。新たなロータリーや広場もビルの完成する2029年よりもかなり早い段階で供用が開始されるという事も考えられます。段階的に整備が行われ、現在の不便な動線が早期に解消される事を期待したいですね。