8月13日に旧神戸阪急ビル東館内の通路が閉鎖され、本格的に既存ビルの解体が開始されましたが、屋上の巨大なパラボラアンテナが撤去された以外、外見上は目立って建物の解体が進んでいる様子はありません。しかし新築ビルの着工は来年4月と残された時間は半年を切りました。
半年を切る=こういった大型の再開発においては一つ目の節目を迎えることになります。
建築計画のお知らせと着色された完成予想パースの掲示です。この瞬間をずっと待っていました。神戸市の景観条例に基づき、特定域内で高さ45mを越える建築物を建設する際には着工の180日前にこれらの標識類掲示を事業主に義務付けています。
9月下旬から10月上旬が設置のタイミングと踏んでいましたが、ビンゴでした。しかしその掲示場所には困りました。よりよってフラワーロード沿いのバス停前。人通りが多過ぎてなかなか立ち止まって撮影するタイミングがありません。また太陽の光の反射や影が邪魔してうまく写真が撮れません。
経験からこの掲示類は2セットの設置が必要であることを思い出し、もう1セットを探してみました。
やはりありました!もう1セットは旧東館の西端の仮囲い上に設置されていました。ここなら人通りもフラワーロード程ではなく、落ち着いて撮影ができました。撮影している間、女子高生二人が横を通り過ぎながら、「え!?こんなのできんの!?すっげ!!すっげ!!」を連呼していました。思わず笑ってしまいましたが、一般の人にとってはなんでこんな工事をしているんだろう?といった感覚なのでしょうね。
建築計画のお知らせです。設置日は10月3日。高さは以前も触れましたが110mは軒高で最高高さは121.46mと判明しています。気になるのは工事の予定期間が来年5月1日から2021年12月31日になっている点です。着工は少しだけ先に伸び、竣工は更に先に伸びることになります。これは工期にある程度のバッファーを持たせているものと推測できます。解体・新築両工事共に難工事である事を伺わせます。
建築計画のお知らせと一緒に掲示された完成予想パース。今回のパース公開でこれまで分からなかった建物外装材のディテールが判明しました。
旧神戸阪急ビルを模した低層部の拡大です。全面にタイルが貼られています。建物低層部のアイコンであるシリンダー部ですが、この部分の3階まではエレベーターが設置されるので窓の中は空洞空間となり、ダミー窓です。4階以上の上階であるオフィスフロアでは本物の窓になるものと思われます。
本日11日には生田神社会館内で説明会が開催されます。もしかしたら地元報道機関の関係者も出席するのかもしれません。解体中の既存ビルの足場上部には撤去された駅名看板の代わりに養生ネットに駅名を印字した布が取り付けられました。まだ暫くの間は既存ビルは現状を保つことになるでしょうか。
神戸阪急ビル増築工事 建築計画のお知らせ掲示!
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