横浜市に本社を置く日揮ホールディングスは、ポートアイランド2期地区・南島南町7丁目の敷地面積10,403.78平方メートルの土地を神戸市から取得し、ここに世界初となるガス発酵によるバイオものづくりの研究開発拠点を建設しています。
地上4階 延床面積3,811平方メートルの建物が今年9月の竣工予定し、工事は早くも鉄骨建方を終えた模様です。
早いもので、前回、このプロジェクトを最初に取り上げたのが、昨年7月だったので、7ヶ月ぶりの取材でした。鉄骨工事が完了しているのは当然でした。寧ろ基礎工事に半年近くが費やされたのは、この建物の特殊性を表しているのかもしれません。
この新研究所は、世界初のガス培養技術開発拠点「JBX バイオプロセス研究所」と命名され、研究が軌道に乗ると、敷地内の北側余剰地に2期棟を建設するプランもあるようです。
西側には別棟も同時に建設されています。微生物を活用したものづくりの市場規模は世界的に200兆円規模と推定され、この研究拠点で生み出された技術が世界を席巻するようになれば、KOBEがグローバルに名を轟かせる未来が来るかもしれません。
JBX バイオプロセス研究所の目と鼻の先で賑わうのが神戸どうぶつ王国。2006年に前身の神戸花鳥園から施設を引き継ぎいだ後、着実に集客力を高めて、増床していましたが、コロナ禍では経営危機にも陥りました。
コロナ後には再び不死鳥の如く復活を遂げ、週末や連休には駐車場に長い車列ができる程の人気ぶりに。周辺に臨時平面駐車場を開設して対応していましたが、来場者の利便性と更なる集客増加に備える為、隣接地に立体駐車場を建設しています。
4層の立体駐車場は既に外観が完成済でした。この駐車場棟が完成すると、これまでの臨時駐車場で対応していた収容台数を、施設のすぐ側で確保できるようになるので、臨時駐車場よりも遥かに近く、徒歩での移動距離が大幅に削減されます。
撮影日も3連休中日だった為、朝から多くの車で混雑していました。この日も早々に近隣の2つ臨時駐車場が埋まり、この後、最も遠い北側のE臨時駐車場に誘導が行われました。
神戸どうぶつ王国の魅力は何でしょうか。まずは展示されている殆どの生き物と間近に触れ合う事ができる点が挙げられます。金網やガラスを介さず、目の前に動物や鳥がいる為、子供にも大人気です。また施設内の大部分が屋内という事も重宝される優位点です。全天候性なので、季節や天候にも左右されずにコンスタントに集客が可能です。
立体駐車場化はこうした施設の魅力に更に拍車を掛ける事になるでしょう。神戸市内では神戸須磨シーワールドやアトアのオープンし、更に王子動物園のリニューアルが開始されていますが、神戸どうぶつ王国はこれらの施設とは異なる独自路線でその地位を確立していると言えます。
港島南町・日揮ホールディングスの新研究施設「JBX バイオプロセス研究所」と神戸どうぶつ王国の立体駐車場棟の建設状況
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