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地域探訪:大阪・梅田1丁目1番地ビル計画(仮称)のII期工事 巨大オフィスタワーの躯体が成長!圧巻のタワークレーン4機で施工中



大阪神ビルと隣接する新阪急ビルを共同で建て替える大規模再開発プロジェクト「梅田1丁目1番地ビル計画(仮称)」はI期工事が完了して、新阪急ビルの敷地と大阪神ビルの東側部分の敷地に高さ80mの商業棟が建設されました。大阪神ビル西側にて営業を継続していた阪神百貨店梅田本店はI期部分に移転開業し、大阪神ビル西側の解体完了後、II期工事がスタート。



II期部分は大阪神ビルの西側にI期部分と連結した阪神百貨店の残りの部分と更にその上に1フロア辺りの面積が関西最大級となる約3,500平方メートルとなるオフィスタワーを載せる形の超高層複合ビルとなります。



完成すると地上38階 高さ190m 延床面積260,000平方メートルの巨大なビルは地下に阪神梅田駅を擁するターミナル駅ビルです。建物名称は大阪梅田ツインタワーズ・サウスとされ、御堂筋は挟んで聳える現在の梅田阪急・オフィスタワーが大阪梅田ツインタワーズ・ノースと名称を変えます。



この巨大ビルの建設と同時進行でビルに面した地下通路も大規模な改修工事が行われており、幅員が大幅に拡大される予定です。



この巨大ビルの施工は竹中工務店が担っています。カーテンウォールの上からマリオンを複数取り付けた複雑な外装デザインとなっています。



南側の低層部にもカーテンウォールの上から更に交互に組み合わせたパネルを取り付ける凝った造りを採用しています。



そしてこの巨大なビルの前代未聞な部分はこの宙に浮かんだ構造部です。2棟のビルの集約化にあたって、建物間の道路を廃道とせずにその上にビルを建設。I期で建設されたこの部分に連結したII期部分が構築されています。三宮・雲井通のバスターミナルビルもI・II期に分かれて建設される予定ですが、建物間の道路や建物の接続がどう行われるのか。



大阪駅前はもう何年も工事が継続しています。地下道の拡張工事にはかなりの時間が費やされているようです。



この巨大タワーの建設は竹中シルバーのタワークレーン4機を投入して行われています。



兎我野町方面から眺める大阪梅田ツインタワーズ・サウス。現在の他kさは130~140m辺りでしょうか。



ターミナル百貨店を抱える超高層駅ビルの開発が各地で進められてきましたが、もう残された案件は数が限られています。この巨大ビルが完成する2022年秋以降、阪急阪神グループは都市開発の軸足をどこに据えるのか。うめきた二期は無論の事ですが、新阪急ホテルや阪急17番街そして32番街の建て替えという本丸・梅田一極集中の仕上げに向かうのでしょうか。

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