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地域探訪・大阪・大阪駅西高架エリア開発 新大阪新西北ビル うめきたII期のエントランスタワー 鉄骨建方を開始



JR西日本の中期経営計画で三大プロジェクトとして位置付けられている大阪西計画は、駅西高架エリア開発として、新たな超高層駅ビルと高架下に新たな改札コンコース、バスターミナル、高架下商業施設のリニューアル等を行い、うめきた2期地区と西梅田を連絡して、街の回遊性を向上する一大プロジェクトです。

プロジェクト概要



地上23階建・高さ121mの超高層複合駅ビル

オフィスゾーンをメインとし、低層部は駅コンコースと商業施設で構成

事業名称 大阪駅西高架エリア開発/大阪駅西北ビル開発事業
敷地面積 全体19,859.86㎡
建築面積 申請部分 3,690.46㎡
延床面積 申請部分 60,095.44㎡
規模 地上23階 地下1階
高さ121.6m
用途 駅施設 事務所 物販店舗 飲食店舗
構造 鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造
設計者 西日本旅客鉄道株式会社
施工者 大阪駅西北ビル外新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・大鉄工業)


既存高架下の東側に新改札コンコースを開設。西側に商業ゾーンとバスターミナルを新設。


南側で進む梅田3丁目計画とうめきたII期内のJR新駅とを直線上で結ぶ

建設状況の様子



梅田エリアで進行中の他再開発プロジェクトと歩調を合わせるように、この新駅ビルも遂に鉄骨建方を開始しました。周囲の大規模開発は竹中工務店が主導権を握っていますが、この駅ビルは大林組とJR西日本グループの大鉄工業が施工しています。



鉄骨の躯体がまず姿を現したの敷地の東側です。デッキプレートの取り付けも開始されています。



敷地の中央部から西側に掛けても今後、順次、鉄骨建方が開始されるものと思われます。三大プロジェクトの広島も地下躯体の工事が進んでいるようですが、既存施設の解体にあまり時間の掛からなかった大阪西が先行しています。



南北幅が無いので東西スパンの大きな駅ビルとなります。全幅は昨日、現況をお伝えした梅田3丁目計画にも匹敵する大きさになりそうです。



タワークレーン1号機が登場しています。大林組のシンボルカラーであるオレンジマストがよく映えます。タワークレーンは最終的に何機まで増えるでしょうか。



ホームの改良工事も同時進行で進められています。



かつては梅三小路として賑わった高架下の商業施設も改造も進んでいます。西側にも新たな改札コンコースが出来ると、利便性は大きく向上し、混み合う既存コンコースの混雑緩和にも寄与するのではないかと思いますが、これらの巨大開発によって梅田の吸引・集客力が強大化すると、更に来街者は増加するので、空間キャパシティはどこまで許容出来るようになるでしょうか。訪日客が戻ると、混雑は今の比ではないかもしれません。コロナ禍で全てにおいて少し空いている状態に慣れてしまったので、戻り始めた混雑に少し戸惑いを覚えますが、賑わいは経済と街の活性化には必要な事かと思います。
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