2014年3月に竣工した日本一の高さを誇る超高層ビル「あべのハルカス」。地上60階 高さ300m。天王寺に高さ300m級の高層ビルを建設する計画はバブル期からありましたが、計画頓挫を乗り越えて、近鉄グループが総力を挙げて成し遂げました。開業時の混雑を避けて展望フロアを訪れたいと思っている内に、開業から4年以上が経過。ハルカス自体には何度も訪問する機会はあったものの展望フロアには上がる事はありませんでした。そして今回、ようやく念願を果たしました。
地上282mの位置にある59階の展望フロアから眺める景色のハイライトはやはり北側となる難波から梅田、新大阪まで連なる大阪都心のビル群、阪神高速14号松原線、松屋橋筋、上本町からOBPを含むヒガシのビル群、そして後方に広がる北摂という広大な夜景です。
特に道頓堀・心斎橋から本町、梅田・中之島までの密集したビル群は大阪の中枢である事を印象付けます。平日であれば、オフィスビルに明かりが灯っているので、もっと光量も多いのではないかと思います。
難波のビル群の背後に本町や中之島西側の高層ビルが連なります。タワーマンションが多いので窓明りの配列はランダムです。
上本町界隈のタワーマンション群の背後に浮かび上がる大阪城やOBPのオフィスビル群。そして背後に北摂の住宅街が無数の光を瞬かせています。左上にはエキスポシティの観覧車も確認できます。
西側の夜景です。阪神高速14号松原線とあびこ筋・国道43号線の交差点が印象的です。遠くには大阪湾の入江が見えます。
大阪湾のズームです。左上に輝く円は天保山の観覧車です。黒い帯のような大阪湾の対岸は神戸です。シティタワー神戸三宮やポートタワー、ホテルオークラも確認できます。右端には東神戸大橋も見えています。
西側の足元には阿倍野の再開発地区が横たわります。あべのQ’sモールの屋上パーキングが眩いです。
天王寺駅前周辺と共に再整備された真っ直ぐと南に伸びるあべの筋です。
東側の近鉄沿線は平野や八尾方面に向かって光の筋が伸びていきます。
58〜60階の中央部は3層吹き抜けの巨大な屋外空間です。
屋外空間の木々もクリスマスイルミネーションで飾られています。地上300mで見られる日本一高いイルミネーションではないでしょうか(スカイツリーでこうしたイベントをしてなければですが)。
塔屋の最高部が高さ300mの位置である事を示しています。
福山雅治主演・ジョンウー監督のアクション映画「マンハント」の冒頭で、この屋外展望フロアでのパーティーシーンが登場します。映画の出来はともかく、このハルカスの登場シーンは格好良かったです。ソフィアコッポラ監督のロスト・イン・トランズレーションで渋谷のスクランブル交差点や新宿パークタワーのパークハイアットが世界的に有名になりましたが、ハリウッド映画であれば、ハルカスももっと世界的に脚光を浴びたかもしれません。流石にブラック・レインは昔過ぎますし、キリンプラザも無くなってしまいましたね。
面白かったのが、展望フロアの窓に音楽と共に投影したプロジェクションマッピング。パノラマ夜景と3D映像がコラボした幻想的なエンターテイメントです。
最後は眼下に見下ろすJR天王寺駅の巨大なターミナル駅舎です。
他にも展望フロアまでのエレベーターでは天井や奥面がガラスとなっており、頂部までの道程をライトを取り付ける事でビジュアル的に見せる等、各所に斬新な工夫が施されています。
もっと早く来るべきだったと後悔しましたが、次は昼間にも来てみたいと思いました。よく考えればまだスカイツリーも行ってないな・・・と。ハルカスもスカイツリーもザ・都心から少し離れているのが、私が遠ざかっいた理由ですが、やはり訪れてみると、楽しい場所でした。神戸もいっそのこと、中突堤中央ビルとポートタワーを一体的に建て替えた新タワーを建設してはどうでしょうか。
地域探訪: あべのハルカスから眺める大阪の夜景
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