市庁舎建て替え計画

神戸市役所本庁舎2号館解体撤去他工事地上躯体撤去は完了 27年の複合施設完成に向けて来年よりプロジェクト始動



明和工務店が昨年末より10月末を完成期限として進めきた神戸市役所本庁舎2号館の解体撤去工事ですが、期限から1ヶ月程遅れてほぼ地上部の撤去が完了した模様です。

既に事業者に向けた公募プロポーザルが8月末に広告されており、事業者は提案を練っているところと思われます。来年2月には入札書類が受け付けられます。

神戸市役所本庁舎2号館跡再整備基本計画


 公募内容
庁舎機能について、市が求める機能確保及び効率的な計画とともに、市への譲渡価格の提案を求める。また、⺠間事業者の創意工夫のもと、周辺まちづくりに寄与する魅⼒的な施設計画や、自ら運営するにぎわい機能の具体的な提案を求める。

<庁舎機能にかかる提案>
・庁舎機能部分の施設計画及び価格提案(残存施設解体業務含む)

<施設全体及び⺠間機能にかかる提案>
・「新庁舎・にぎわい施設」の全体施設コンセプト及び計画の提案
・⺠間が運営する集客機能及び商業機能の提案
・市営三宮駐車場歩行者通路(地下)の再整備にかかるコンセプト提案

規模

庁舎機能は約15,000 ㎡(機械室・駐車場等を除く)を確保するとともに、⺠間機能については、法令に基づく規定及び下記数値を参考にしながら、適切な規模・配置の提案を求める。

<想定規模>
公共庁舎機能(市⺠利用空間を含む) 約15,000 ㎡
⺠間 にぎわい・集客機能 約21,000 ㎡
にぎわい・商業機能 約 7,000 ㎡
共用等 駐車場・機械室等 約12,000 ㎡

・国内外からの集客・交流の促進に寄与する⺠間機能を導入する。

・低層部では、周辺ににぎわいが滲み出るような機能を導入する。

・税関線側は、歩行者のメインエントランスを配置するとともに、屋外との一体的な利用を想定し、街とのつながりやにぎわい形成を図る。

・市⺠や来街者が利用しやすい場所にフレキシブルで多様な使い方ができる居⼼地のよい屋内公共空間を新たに設け、市⺠の交流促進や情報発信等を図る。

・旧居留地の景観まちづくりと協調し、税関線沿道の景観形成を牽引するような施設デザインとする。

・都⼼三宮を象徴するシンボリックな「顔」となる建物外観をつくる。

・市営三宮駐車場の地下歩行者通路と適切に接続し、駅方面から地下レベルで円滑に施設へアクセスできるようにするとともに、連続性を持ちながら施設からの賑わいを感じられるよう地下通路の設えを更新する。



仮囲いには2027年度以降に新庁舎のオープン予定を示しています。



更地化された2号館跡の敷地。約5,000平方メートルに及ぶ開発事業用地が都心のど真ん中に生まれました。



地上部の躯体は姿を消しましたが、地下の躯体はまだそのまま残されています。

敷地中央より北側は新施設の着工までの数年間はこのままになる可能性もあります。



最後まで残されていた南側の躯体も解体されました。2号館別館の解体が終わると、この場所に年明けより連絡ロビー・エネルギー施設の建設が開始されるものと思われます。



南側にエネルギー施設が完成すると、花時計跡に建設された仮設クーリングタワーも役目を終えて、撤去されます。その段階に至るまでに約2年を要します。



2024年春位から新庁舎・集客施設を一体化した超高層複合ビルが着工するのではないかと思われます。工期は3.5年と考えると、2027年中頃から後半に完成するというスケジュールでしょうか。

大阪都心部には次々と外資系ホテルの進出が明らかになっています。アクセスの優れた神戸にも必ず需要は生まれるでしょう。事業者の誘致力が試されます。
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