三宮

神戸ラーメン第一旭三宮本店が閉店・移転 その理由は?あじさい通り周辺の再開発の前触れか



旭通5丁目にある老舗ラーメン専門店「神戸ラーメン第一旭 三宮本店」が閉店する事が判明しました。三宮本店の他、三宮西店、元町本店、神戸本店を展開するアサヒフーズが運営しています。



現在の店舗は閉店はしますが、すぐ北側でJR・阪急の高架下は琴ノ緒町4丁目に移転開業する事になります。現店舗の営業は3月末までです。

元町本店も耐震化工事を進めているJR元町駅高架下にあり、既に周囲の殆どの店舗は退店しており、そちらもいずれは移転が必要になるのは確実です。



三宮本店の近隣への移転理由は明らかになっていません。しかしこの移転劇からは色々な妄想を掻き立てる事になるのではないかと思います。



第一旭の南隣にもセブンイレブンの入る老朽化した低層店舗ビルが存在します。



その背後には、近年、開発を終えたフレッサイン神戸三宮。そしてそれらの向かいにはあじさい通りを挟んで解体真っ最中のサンパルがあります。

雲井通5・6丁目の再開発が進行していく中、その北側に面する旭通5丁目が、今の雑居ビルの集合体のままであり続ける事は難しいのではないかと思われます。



あじさい通りは、駅前立地にあってしかもこれまでも再開発ビルに面していながら、B面の街の形態を取り続けてきました。それはひとえに都心の商業動線が三宮駅から西に向かう構造を維持してきたからですが、今回の雲井通の再開発によってこの動線が大きく変わり、この街をA面に変化させる動きが生じます。



あじさい通りは確実に表通りとしての機能と景観を持つ事が求められてくるようになるでしょう。



今回の第一旭の移転は、そんな旭通5丁目の変化の前触れなのではないでしょうか。



ただ地区内には多くの老朽店舗や民間もあり、再開発を進める為には機運の醸成が必要です。雲井通の再開発を見込んで、フレッサインのように個別開発も進むかもしれません。地権者の個別毎の建て替えが起きると、街の統制が取れなくなります。駅前という立地に見合った風格のある街への変化が必要かと思います。

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