三宮

旧東急ハンズ・M-1スクエアの改修工事がスタート 建物活用の行方は?三宮再整備が民間開発へ波及



2020年12月に閉店した東急ハンズ三宮店の入っていた商業施設「M-1スクエア」。その後、建物と土地は大阪の信和不動産に売却されました。建物外壁には信和不動産のロゴマークが取り付けられて同社保有物件という事をアピールしています。

当面は建て替えは行わず、既存建物を使ってテナントビルとして活用する方針が示されていましたが、これまでは特に大きな動きはなく、商業地の真ん中にあるだけに営業再開が待ち望まれていました。



ここに来て、建物を養生ネットで覆い、一部には仮囲いも設け、何らかの改修工事が開始された模様です。



周囲の歩道を封鎖して作業を進めているので、建物全体をネットで覆うようです。足場を組んでいる訳ではないので、大規模な外装の工事ではないとは思います。



南側のメインエントランス周りには仮囲いが設置されました。入口周りや内部を新しいテナント用に改装するのでしょうか。スキップフロアによって多くの階層がある建物で、東急ハンズの出店の為に設計された建物だけに、延床面積は1万平方メートルを超え、見た目以上の大きさがある建物です。



この立地での大規模小売店は成立しずらくなったのが、東急ハンズの退店理由でしたが、どのような形での建物活用が行われるのか。新たなテナント出店の促進の為に行う改装工事という可能性もありますが、今後の展開に要注視です。

因みに生田ロードを挟んで向いのみそのビルも長らく中層階が空きテナントになっていましたが、複数のフロアで新テナントが出店したようです。



信和不動産はここ数年、三宮で複数の収益物件を取得しました。フラワーロードにあるセントラルシティ神戸三ノ宮駅前第2ビル(旧柏井ビル)も同社の保有物件です。三宮再整備によって今後、三宮の不動産価格上昇を睨み、今後の活用を検討する為の攻めの投資です。



同じくフラワーロードにあるセントラルシティ神戸三ノ宮駅前第1ビルは外装改修が進められています。この物件も売却されているのでしょうか。



2棟は目と鼻の先にあります。加納町3丁目交差点付近でも再開発が進行している中、今後はフラワーロードの北側エリアでも民間の不動産投資が活発化する傾向が出てきています。老朽ビルや暫定利用されているコインパーキングもあり、今後の動向が注目されます。



セントラルシティの保有物件は複数が売却されました。東門街にあった第一グランドホテル神戸三宮はコロナ禍で休館・改装工事が行われていましたが、最終的には廃業となり、建物は現在、解体中です。跡地にはマンションが建設されるものと思われます。



隣にはホテルSUI神戸三宮が代わりに開業しました。第一グランドホテル神戸三宮のニーズは全てこのホテルが引き受けた形です。



SUIの竣工後に東門街に足が向く機会は、メッキリ減ってしまいましたが、生田神社への参道の入口角に新しいテナントビルが竣工していました。空地だったので、何か建つ予定があるものと思っていましたが、コロナ禍での建設工事着手は、なかなか思い切りが良かったと思います。



一連の流れから、最近は新しい開発プロジェクトが徐々に出て来ているので、三宮再整備への期待、万博に向けてと、空港の国際化も踏まえ、ポストコロナを見据えた動きが本格的に民間に波及し始めていると言えるのではないでしょうか。

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  1. とくれんちゃん より:

    東急ハンズ跡のビルは、高層部分のガラスブロックが落下し、歩道に落ちたため、その養生をしているはずです。
     そのため、公道である歩道部分に生田警察署の黄色の立ち入り禁止テープが巻かれ、ふさがれています。初期は警察が、現在は警備員が警備、誘導しています。積極的な改装ではなく、これ以上外壁、ガラスブロックが落下し、通行人にケガをさせないための処置と思われます。

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