JR西日本中期経営計画三大プロジェクトで最後に残るJR三ノ宮駅ビルの建て替え計画。開業済みの大阪西、広島は新駅ビルの開業効果が街の経済活性化や地価にも大きな影響を与えており、三宮でもビル完成後には同様の高い経済効果が期待されます。
デッキを歩く観光客からも熱い視線を浴びているJR三ノ宮駅ビルの新築工事。工事が先行する北東側。人の広場の北側についての掘削は地下2階程度におさまっています。南側との深さの違いは地下階の構成によるものでしょうか。
地下3階の床にはコンクリートが打設され、柱の鉄筋の配筋が開始されている模様です。
地下には駐輪場や駐車場へのアプローチが設けられる予定です。また人の広場内の人工地盤の上には3棟の低層店舗棟が建設されますが、これらを下から支える基礎も構築されています。
このJR新駅ビル内の12-17階の6フロアはオフィス階になる予定ですが、この12階については、神戸市が神戸医療産業都市連携施設を整備する計画があります。新たなイノベーション創出や多様な人材の集積、理系人材の獲得・育成等を目的とした施設で、賃借面積673平方メートルに、イベントラウンジやコワーキングスペースや物販・飲食店舗を想定きた収益スペースから構成される予定とし、事業者を対象としたサウンディング型市場調査が行われています。
神戸三宮阪急ビル内にも産学連携と交流を目的とした多目的施設「アンカー神戸」を運営する神戸市ですが、JR駅ビル内にも同様の施設を整備する事になります。アンカー神戸との差別化をどう図るのかも説明が必要です。
三宮ターミナルビルの地下階や基礎の解体も継続しています。駅舎ホームのすぐ側にまで全回転掘削機やクローラークレーンが配置されており、三宮OPAの入っていた地下躯体を撤去中です。
工事が始まってからも中央幹線沿いに長らく存在していたガリバートンネルも遂に解体されました。
この駅ビル新築工事は順調に進行していますが、建築資材の高騰や建設業界の人手不足は、全国で行われている再開発に大きな影響を及ぼしています。札幌駅ビルや駅前のヨドバシHDの再開発ビルは規模を縮小していますし、東京・中野の再開発も白紙撤回。更に先週には福岡でJR九州が計画していた駅舎上空駅ビルが中止に追い込まれました。福岡市の進める博多コネクティッドの中核だったプロジェクトだけにこの中止は大きな波紋を広げかねません。神戸でもまだ着工に至っていない神戸市役所2号館や雲井通6丁目の大型プロジェクトへの影響が懸念されます。
JR三ノ宮駅ビル新築他工事 新駅ビルオフィスフロア12階の用途が判明
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