鈴蘭台駅前再開発

神鉄鈴蘭台駅前再開発事業

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前回、鈴蘭台駅前の再開発を初めて当ブログで取り上げたのが2年前。再開発対象地区の移転・解体から着工までにはまだ時間が掛かるものと思っていましたが、まさか2年後に再取材ということになるとは思いませんでした。昨年10月に一度、現地を訪問したのですが特に大きな動きは見られず、空振りに終わったと記憶しています。

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鈴蘭台駅前地区第二種市街地再開発事業は神戸市が主導する再開発で地上8階建ての南棟(駅ビル)、5階建ての北棟(駐車場棟)の2棟の再開発ビルの他、駅前広場を新設する予定です。駅ビルには1-3階に商業施設、4-8階に公共施設(近隣にある北区役所が移転)が整備されます。

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現地に掲示された建築計画のお知らせです。昨年12月初旬に掲示されたようです。気になるのは着工予定です。この時点ですでに一度、修正されていますが、その日付は3月31日。すでに2ヶ月を経過しています。

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設計・施工は竹中工務店。建築主は大和リース。大和リースは神戸市の委託を受けた特定建築者として建築主を務め、再開発ビルの床を取得して、テナントの誘致を進めます。

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三井住友銀行が入居していた旧駅ビルである鈴蘭台神鉄ビルはすっかりその姿を消していました。

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ただ一部の鉄骨だけが残されていました。駅舎としての機能はまだ暫く残したままとし、駅ビルの建設後に徐々に解体を進めるものと思われます。

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前回の取材時にはまだビルや商店が両脇に残っていた駅前へと続くこの道沿いもすっかり更地ばかりとなりました。

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再開発区域内に仮舗装の道路が出来ていました。開発は駅ビル地区と駅前広場地区と2段階に渡って進められます。この道路はその境界になるのではないかと思われます。

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仮道路の東側に設けられた仮設店舗。すでに解体された駅ビル用地にて営業していた店が仮設店舗にて営業を継続しています。

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日新信用金庫鈴蘭台支店も既存ビルが解体され、近接地に仮設店舗を建てて営業しています。

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旧駅ビルに入居していた三井住友銀行鈴蘭台支店に至っては新たに3階建てのビルを建設しました。ただこちらも仮設店舗ということで再開発完了時には解体されるようです。

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予定通りに着工していない再開発ビル。まだポツリポツリと既存建物の解体が終わっていない様子が見受けられました。駅前広場の整備地区に至ってはまだ多くの店舗やビルが営業中です。

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駐車場の入る北棟の対象地はどちらかと言えばもう着工してもおかしくない状態まで更地化が進んでいます。

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北棟地区の一部にのみ再開発の工事現場に相応しい本格的な仮囲いが登場しています。

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プレハブ工法の建築事務所がすでに設けられていますので、準備工事を含めて何かしらの動きは近々出てくるのではないかと思われます。商店が密集し、複数の地権者が存在する再開発事業の難しさを改めて実感します。



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POSTED COMMENT

  1. Uターン より:

    取材して頂きありがとうございます。
    家庭の事情で引っ越しが多く、その中で一番長く住んでいたのが鈴蘭台でした。思い出深い場所なので再開発が決まった時は嬉しさと同時に何か寂しくなるなるなぁとも思いました。ただ車の混雑や、北区役所の不便さもありましたので早く解消されることを祈ります。

    三井住友銀行が移転しあの円形?なデザインがなくなったのはちょっと惜しい気もしますね。

    これから高齢化や少子化が進む中でこの再開発だけで終わるのは大変危険だと思います。兵庫商業も市立神港と統合し、今ある兵庫商業もなくなります。既存のままがいいって言う方もいるとは思いますがこれからの未来を考える上では需要に合った街づくりが必要だと感じます。神鉄も神戸市も一体となって考えて頂きたいです。

    長文失礼いたしました。m(__)m

  2. tet より:

    かつては神戸の人口増加の受け皿であった西区と北区、
    人口の都心回帰はご時勢とは言え、立派な駅ビルができることですし
    また勢いの復活を期待したいです。鈴蘭台には1年住んだことがありますが 当時は大規模な団地の造成が行われていました。

  3. しん@こべるん より:

    Uターンさん
    いえいえ。ちょうどそろそろ行かないといけないと思っていたので。ただまだ本格着工していないことにも驚きました。この再開発によって劇的に鈴蘭台が活性化するかと言えばそこはあまり期待できないかもしれませんが、利便性は確実に向上しますね。あとは商業施設のリーシング次第でしょうか。

    tetさん
    人口減少時代に郊外エリアをどうやって維持していくか。日本全国の共通の課題ですね。

  4. sirokuma より:

    パースでは解りませんが、狭く混雑していた西側へ抜ける線路下のトンネルも拡幅整備されるんでしょうね。
    東側への広がりも解り難いですが駅前ロータリーはそこそこ広そうですね。
    よくここまで漕ぎ着けました。ただ、この手の再開発は先住者が多い為、調整に時間が係り時宜を逸してしまいがちなのがとても残念です。
    鈴蘭台は私も思い入れのある街ですし、テナント誘致も成功して欲しいと願っています。

  5. 住人 より:

    予定では、28年に本格着工で、今は周りの道路内の側溝の再整備、舗装工事などをしています。
    その前は、地中の工事などしてましたし、今現在順調に進んでいると思います。
    バーッと壊してバーッと建てられるような場所ではありません。
    駅舎自体が進んでないからといって、遅れているわけではありません。焦らず見守りましょう。

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