神鉄・鈴蘭台駅前で進められてきた再開発事業も新たな駅ビルとなる再開発ビル「ベルスト鈴蘭台」の開業が9月25日(火)と目前に迫る中、開業前の最終準備段階に入っています。
同再開発ビルは地上7階 延床面積21,820.70平方メートルで南棟と北棟に分けて建設されましたが、構造としては一体化されており、北棟の駐車場棟はすでに稼働を開始しています。また南棟は駅前広場のバス・タクシープール機能をビル内部に有し、橋上化される鈴蘭台駅と直結して駅コンコース機能も担います。低層部は商業施設、高層部は北区総合庁舎となる交通・商業・公共混合の複合施設です。
1階のピロティ空間をバス・タクシープールとして活用し、利便性とデザイン性を兼ね揃えています。暖色系のダウンライトが良い感じです。
プールを介して県道へと誘う仮のアクセス路も整備されました。
左側のグレーの建物は三井住友銀行鈴蘭台支店の仮店舗ビルです。9月25日に再開発ビル内に移転開業します。その後、仮設店舗ビルは解体されます。
駐車場棟の1階テナントにはヘアカット店「カットコムズ」が出店するようです。
施設棟の1-3階に開業するテナント全25店もすでに同再開発ビルの特定建築者である大和ハウスグループの大和リース株式会社によって公式リリースが出されています。
「鈴蘭台駅前再開発ビル」入居テナント決定
大和リース公式プレスリリース
イオンフードスタイルやオーエスドラッグ等の大型テナント、三井住友銀行、みなと銀行、日新信用金庫等の金融機関、クリニック、駅前広場整備予定街区で営業している地権者各店舗等が出店します。
再開発ビルと同時に供用開始される予定の橋上駅化された新生・鈴蘭台駅。
こちらも橋上駅の外観はすでに完成しています。
橋上駅へと誘う新しい駅のエントランスです。今だけ新旧のコントラストを楽しむことができます。
橋上化だけでなく、既存ホームも合わせて一新され、まるで全てが新しく生まれ変わったようです。
エレベーターの設置も完了済です。ホーム屋根も更新され、電光案内表示も新設されています。
橋上駅へと繋がる階段です。スライド式のドアがあるようです。
階段の反対側は上下用のエスカレーターです。
ホーム上のアスファルトも打ち直され、ベンチや案内標識も新しくなりました。
ホーム上の待合室も更新されています。完全なリノベーションが実施されています。
JR三ノ宮駅のターミナルビル建て替えの際もここまで駅舎を含めて徹底的なリノベーションを実施して欲しいと思います。
東側の階段と改札への入口です。
かつての駅ビルの一部と既存の改札口もあと少しで見納めです。
次回、再開発ビル「ベルスト」内部や新・鈴蘭台駅の橋上駅舎内の様子をレポートできるのが非常に楽しみです。この再開発を当ブログで最初に取り上げたのが2013年4月でした。実に5.5年前の話です。ようやくここまで来ました。
鈴蘭台駅前地区第二種再開発事業+鈴蘭台駅橋上駅舎化
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素晴らしい出来栄えですね。この後、駅前の店舗が屋内に入り、駅前広場が整備されるのでしょうか。そこがこの再開発の一番の要所ですね。
成功裏に終わって、次の鈴蘭台の再開発の起爆剤になって欲しい再開発ですが、長田の例をみるとこの等価交換がどうしても曲者で、駅ナカ店舗が地元商店主の個人商店で埋め尽くされて賑わいがなくなるというのがここ最近の神戸市の再開発の定番となっています。
その流れを集客力のある店舗を誘致して、この定石を打ち破って欲しいと願います。
恥ずかしながら、つい最近、神戸電鉄の全線完乗を果たしました。感想は、粟生線の利用者を増やすのはほとんど不可能、三田市エリアもかなり厳しそうだということです。岡場(北神中央)はマシなのかもしれませんが、すぐ北神急行に乗り換えられますからね…。
粟生線の中では比較的主要駅である志染駅も閑散としていました。ウッディタウン中央駅の近くにはイオンがありますが、周辺の道路は結構な交通量があるにも関わらず、駅はやはり閑散としていました。クルマ社会だというのは事前に知っていましたが、それにしても…。私は、イオンモール京都桂川という比較的新しいところをよく利用するのですが、直結しているJR桂川駅はもちろん、少々離れた阪急洛西口駅も利用者が増えてきています。そういうのを普段見ているので、駅前に大きな商業施設があるのに鉄道を利用してくれないウッディタウン中央には少なからぬショックを感じました。
三田市の話をしてしまいましたが、要は、神戸電鉄を発展させようと思ったら、鈴蘭台くらいしかほぼ選択肢がないということです。少々厳しいことを申し上げるなら、この再開発ももうちょっと早くやるべきだったと思います。神戸電鉄の一番の代表駅にしては、駅前も寂し過ぎるというのが現実かと思います。
正直テナントを見ましたががっかりです。
もう少し有名なショップを誘致できなかったのかと疑問に思います。
神戸電鉄の利用者数が少ない事は北区における住宅需要の低さに直結しています。
運賃が高い。(鈴蘭台駅から三宮まで500円、新神戸まで700円)
その上、山岳鉄道でもありレール幅が狭いし遅いのが主因でしょう。北神急行は神鉄との料金の兼ね合いがあるからでしょうか日本一高い初乗り運賃…この辺りが改善されれば利用者数も伸び、北区の住宅開発ももっと進んだでしょうねぇ。
ここに限らず、一般的な複合商業施設の店舗誘致に関しては、日本全国平均化しちゃって代わり映えのしないものになっています。商業施設やエキナカ施設も地域の事情に合わせた公共機関の利用がメインになるのかな。
ここには区役所が入居しますし鈴蘭台駅前はロータリーが整備されると利用環境が格段に良くなると思います。
北区・西区共に利便性の向上は必要だと思います。特に北区は神戸電鉄を含めて何かしらの対策をとらないと没落する一方です。
今回のビルは地権者店の数はさほど多くはありませんね。ただ商業ビルとしてはインパクトに欠け、あまり広域から人を集めるような内容ではありません。区役所に来所する人々と地元の人がうまく活用できればと思います。また駅前広場が整備されるので、交通網の再編も合わせて行うと吉ですね。
この再開発も数十年という長い長い年月を要しています。商店の密集地区だったので、結局は地権者の高齢化が進まないと、合意ができなかったという典型的な再開発のケースです。今後はダイエー等、駅前の商業施設のテコ入れや再開発も視野に入れて、神鉄沿線の更なる拠点化を検討する必要があります。
そうですね。パルコのリーシング力はこんなんものなのか?と思ってしまいました。
地域の交通拠点としての役割は強まりますね。やはり三宮へ神鉄が直通で乗り入れると利便性が向上するのですが。
神鉄の三宮乗り入れに限ると思います。