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構想40年 工期3年 鈴蘭台駅前再開発ビルがようやく完成
鈴蘭台駅前再開発ビル「BELLST(ベルスト)鈴蘭台」が9月25日(火)に開業しました。昭和55年に駅前再開発についての懇談会を実施して以来、実に約40年の歳月を経て、ようやく実現した長期計画の成就となります。名称 | 鈴蘭台駅前地区第二種再開発事業 BELLST(ベルスト)鈴蘭台 |
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所在地 | 神戸市北区鈴蘭台北町1 |
規模 | 地上7階 |
敷地面積 | 約4,470㎡ |
建築面積 | 約3,720㎡ |
延床面積 | 約22,870㎡ |
高さ | 約33m |
構造 | 鉄骨造 |
用途 | 公共施設(北区役所)、店舗、事務所、駐車場、駐輪場、駅コンコース |
設計 | 竹中工務店 |
施工 | 竹中工務店 |
総事業費 | 約157億円 |
事業者 | 神戸市 大和リース |
ベルスト鈴蘭台のオープンを掲示するポスターです。
北の玄関口、ついに堂々オープン!
BELLST鈴蘭台のフロア構成
7階 | 北区役所 |
6階 | 北区役所 |
5階 | 北区役所 |
4階 | 北区役所 |
3階 | 商業施設・鈴蘭台駅中央改札連絡通路 |
2階 | 商業施設 |
1階 | 商業施設・バス/タクシープール |
施設棟は1-3階を商業施設、4-7階を公共施設として北区役所が移転しました。駐車場棟は1階の一部に店舗、駐輪場、2階より上層は自走式立体駐車場という構成です。
テナントにはイオンフードスタイル、オーエスドラッグをはじめ生活利便関連や飲食店、地権者店舗、クリニック、金融機関が主という構成です。合計25テナントが出店しました。
BELLST鈴蘭台の内部の様子は?
それでは建物内部の様子をレポートしていきます。施設棟1階の約半分はピロティ空間となっており、バスとタクシープールとして活用される設計です。これにより駅前広場をより広く整備する事が出来ます。
ピロティ内部の様子です。柱は完成予想パースではダーク系の色に塗装されたパネルの採用が描かれていましたが、反物調に成型された剛板で柱を覆う形に変更されました。同様の剛板は旧居留地のMIUMIU神戸の店舗ビルでも採用されています。プールは直線型で一方通行となります。
バス、タクシーの乗降場です。雨に濡れる事もなく快適に待つ事ができます。乗降場に面して建物1階には銀行、松屋、千鳥屋宗家等の店舗も並びます。
1階壁面パネルにも前述の剛板か採用されています。中央2箇所にビルへのエントランスがあります。
1階内部の様子です。地権者店舗を中心としたテナントが出店しています。
エスカレーターを上がって2階です。フロアの北側はクリニックがメインのテナントになっているので、休日は閑散としています。
同じく2階のフロア南側です。銀行店舗2店なので、週末の2階にはほぼ人はいません。
2-3階のエスカレーター付近は2フロアの吹き抜け空間になっています。
鈴蘭台駅中央改札と直結する3階が最も賑わいを感じるフロアです。
すずらん広場と呼ばれる交流スペースが設けられています。
3階は1区画が大きめに設定されており、4テナントが出店しています。すずらん広場前にはカフェパンドールが営業。
オーエスドラッグです。
ベルスト鈴蘭台内で最も大きなテナントはイオンフードスタイルです。
エスカレーターを中心とした3階フロア全体の様子です。
4階から階上の北区役所へはそのまま直通エスカレーターでアクセスします。
鈴蘭台駅中央改札口への入口です。
駐車場棟の1階にも複数の店舗が入っています。
今後予定されている事業
再開発ビルの完成に伴い、駅前に残る地権者店舗やビルは全て閉鎖されました。
今後、これらの解体撤去が開始され、駅前広場や周辺道路の整備が進められます。
鈴蘭台駅の旧駅ビルの一部であった旧改札も閉鎖されました。こちらも解体によって見納めです。
当ブログではこれまで約6年に渡ってこのプロジェクトを追い掛けてきました。途中、進捗のないままのインターバル期間も相当ありましたが、ようやく再開発ビルの完成を拝む事ができた点については感無量です。
しかしビルの商業フロアを見ていると、何故か商業施設というよりも公共施設にテナントを入れているような気がして何か違和感を覚えたのも事実です。これは明石駅前のパピオス明石でも感じた事なのですが、綺麗で明るいビル内は良いのですが、民間の商業施設のような花が無いというか、完成予想パースで描かれていたような内部の華やかさは一切、削ぎ落とされていたような気がします。
地域拠点として賑わいを生み出して欲しいのですが、外観の立派さに対して内装の質素感がギャップとして残りました。
ビルの開業後、周辺の道路は明らかに交通量が増えました。まだ道路の再編が終わっていないので、渋滞が起きやすく、2020年3月の全体整備完了が待ち望まれます。
橋上駅として生まれ変わった素晴らしい神鉄鈴蘭台駅についてはまた日を改めてご紹介したいと思います。
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