ポートアイランドII期

MORRESCO第2研究棟と「京コンピュータ前」駅前パイロットビル

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合成潤滑油、高真空ポンプ油、難燃性作動液で高いシェアを誇る東証一部上場の化学品メーカーMORESCO。ポートアイランド2期地区に本社と研究所を構える同社は現在、10億円を投じて敷地内に第2研究棟を建設中です。

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第2研究棟の規模は地上5階、延床面積は3013平方メートル。設計・施工は鹿島建設が担当しています。ここ最近、神戸で鹿島の建設現場が急増しています。

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躯体工事は現在まだ2階部分でしょうか。ポーアイ地区も中核施設に出揃った感が出てきたのでだいぶ建設工事が少なくなってきました。今後はこうした民間企業の設備投資や新たな進出がメインになってくるものと思われます。

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そんな状況下で新たに進められようとしている計画が創薬イノベーション拠点ビル整備事業。神戸市は京コンピューター前駅の市有地にポートアイランド2期におけるレンタルラボ施設の不足を補い、ポスト「京」の開発・研究を行うためのスペースを備えた施設の建設を民間資金を活用して計画。新施設を建設、運営する事業者を公募したのが年初でしたが、結局、応募者はゼロと不発に終わってしまいました。

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市は「京コンピュータ前」駅前パイロットビルと計画名称を改め、株式会社OMこうべによって整備することを決定。同社は神戸市が大部分を出資する第三セクターです。ビルの整備にあたっては、国による公的補助金の導入を検討しているようです。地上5階、延床面積1万平方メートルの規模で来年には竣工予定です。よって年内の着工も十分考えられます。京コンピュータ前駅とはデッキで接続。医療産業都市エリアの賃貸ラボスペースが空室率がかなり低い状況が続き、新たな企業の進出の妨げになる可能性が出てきています。早期の計画推進の背景には医療産業都市成長の足かせにならないように早めに布石を打って置きたいという市の思惑が透けて見えます。



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