ポートアイランドの神戸市立医療センター中央市民病院が昨夏から開始した増床・拡張計画。敷地内は現在の病棟の南と北の遊休地に新たな建物を建設し、会議室、人材育成センターなどの研修施設や混雑緩和等のための外来診察室や救命救急センターの拡充を整えます。
南棟は地上3階建・鉄骨造・延床面積3,078.425平方メートルの建物です。こちらには会議室、人材育成センターが整備されます。
南棟の横には道路に沿ってL字型に土地がまだ残っています。
この南棟と医療センター駅と直結する歩行者デッキとの間にある土地には神戸市が肝煎りプロジェクトとして、iPS細胞を用いて再生する網膜を活用した目の治療・研究施設「(仮称)神戸アイセンター」が計画中です。
いつ着工するのかと思っていましたが、昨日の神戸新聞で来秋の完成を目指すという報道がありました。地上7階建ての鉄骨造でガラスとフレームを多用し、先端医療に相応しい先進的な外観を纏います。開業は来年度中です。着工は今秋位でしょうか。事業費は約35億円を見込みます。医療産業都市ではすでに先端医療振興財団と理化学研究所多細胞システム形成研究センターがiPS細胞を使った目の難病患者への移植手術を世界で初めて成功させており、このアイセンターで更なる成果が見込まれることでしょう。建物は歩行者デッキや市民病院とも連結されます。
中央市民病院の北側には新たな北棟が建設中です。こちらは地上4階建ての鉄骨造です。外来診察室や救命救急センターの拡充を目的とした増床となります。
こちらの建物は東西に細い敷地に建てられているので鰻の寝床のように奥行の長い形状をしています。
これら増床棟や神戸アイセンターが完成する来秋には医療センター駅の周囲一体には高度・高集積の医療ビル群が形成されることになります。あとはそれまでに閉鎖されてしまったKIFMEC・神戸国際フロンティアメディカルセンターが別の形での先端医療施設として再開院していることを願いたいですね。
中央市民病院増床・拡張と神戸アイセンター建設予定地
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世界を代表する医療都市として全世界から人を取り込んで発展してほしいです