その他都心プロジェクト

新開地・相生町界隈のプロジェクト

aioi01.jpg

JR神戸駅に近接した相生町の大阪ガス新開地ガスビルが解体され更地となりました。跡地にはダイワハウスが分譲マンションの建設を計画しています。

aioi13.jpg

大阪ガス新開地ガスビルは旧神戸瓦斯本社として1937年に建設された近代建築でした。1945年に大阪ガスと合併し、新開地ガスビルとして新開地のランドマークであり続け、空襲、震災を乗り越えつつも売却されました。こちらの建物も日本建築学会から解体中止と建物の保存活用を求めていましたが、この場所で老朽化した事務所ビルを運用することは時代が許せませんでした。

aioi12.jpg

ダイワハウスはここに地上15階建、168戸の分譲マンションを計画。今月末に着工、再来年3月に竣工の予定です。

aioi09.jpg

ダイワハウスの分譲マンションブランドである「プレミスト」シリーズになるものと思われます。界隈では2005年にダイワハウスがD’グラフォートハーバーウェストを分譲しました。

aioi08.jpg

完全に更地化された新開地ガスビル跡地です。

aioi03.jpg

周辺は新開地の商住混在エリアです。大型の分譲マンションも数多く、利便性と住環境の整ったエリアです。JR線路高架を挟んで向かいに建設中なのは日商エステムが計画しているファミリータイプマンションです。

aioi02.jpg

新開地プロムナード。震災後の再開発で低層部に商業フロア、高層部に分譲マンションを配する大型の再開発ビルが複数建設されました。その流れを次いで周辺エリアはマンションの建設ラッシュに湧いています。

aioi04.jpg

同じく相生町で新たなプロジェクトが始動しました。神戸一の物件供給数を誇る和田興産が商業ビルの開発を計画しています。

aioi11.jpg

計画名は和田興産神戸相生町ビル(仮称)です。地上14階・延床面積2,874.21平方メートルの規模で、東横インが中核テナントとなるホテルになります。客室数はシングルを中心に170室。来年秋の竣工予定です。

構造:鉄骨造
規模:地上14階
延床面積:2,874.21平方メートル
建築面積:294.26平方メートル
高さ:44.00メートル
敷地面積:479.20平方メートル
客室数:170室(シングル130室、ダブル13室、ツイン26室、身障者シングル1室)

この場所にホテルを誘致するという発想は結構大胆であるかとは思いますが、

分譲マンションの供給が主要事業の和田興産ですが、賃貸物件も建設・運営している他、一部では商業ビルの開発も手掛けています。今後も都心部の活性化に寄与する為、住宅のみならず商業系やオフィス等の再開発も積極的に進めて欲しいですね。

aioi07.jpg

この相生町界隈でも和田興産は重点投資を進めています。前述のホテル計画の他、直近でも複数のマンションを分譲してきました。ワコーレ神戸ステーションフラッツは2012年11月に竣工した分譲マンション。

aioi06.jpg

ワコーレアベニュー神戸は昨年12月に完成した総戸数70の分譲マンション。この他、和田興産は近隣の湊町4にも新たな分譲マンションを計画中です。

aioi05.jpg

相生町界隈は新開地や福原のイメージが先行してしまう傾向がありますが、JR神戸駅から至近距離にあり、非常に利便性が高いエリアです。また有馬街道を挟んで駅至近エリアとしての喧噪もあまり感じられず、周辺にはスーパーや飲食店等も多く揃った環境もあることから、分譲マンションの新規供給が続いています。イメージ先行の為、地価に反映されてか分譲価格も抑えられており、都心西端の穴場的存在とも言えます。好調なumie・ハーバーランドも近いことから、今後も老朽化した雑居ビル跡地を中心にマンション開発は増えていくことでしょう。



関連記事
その他都心プロジェクト

全国的に代々木ゼミナール校舎跡の再利用が進む

2016年1月27日
こべるん ~変化していく神戸~
展開していた予備校校舎の内、20校を閉鎖した代々木ゼミナール。同校を運営する高宮学園は閉鎖した校舎の跡地利用を積極的に進めています。どの校舎も所在都市の一等地にあり、校舎をそのまま …
その他都心プロジェクト

三宮予備校街とワッフル専門店+三宮駅前構想

2013年6月24日
こべるん ~変化していく神戸~
三宮駅北側の琴ノ雄町4丁目で進められている建設工事があります。工事名称は(仮称)新三宮現役館新築工事。松田平田設計が設計を担当し、戸田建設が施工します。計画ではここに地上6階地下1 …

POSTED COMMENT

  1. ジョー より:

    こべるんさんいつもありがとうございます。
    iPadで拝見しておりますが、少し前からかなり大きいバナー広告が表示されます。
    意図してされているのであれば良いのですが、こべるんさんぽくないと思い念のために。

  2. ゼンパンコウ より:

    和田興産さんの東横インの開発は存じ上げませんでした。
    立地やロケ-ションから「東横イン」クラスの看板でなければ、
    ホテル開発は恐いエリアですね。

    和田興産さんのことなので将来的にレジデンスへのコンバ-ジョンできるよう、
    鉄骨造で計画してるのかもしれませんね。

    利便性が非常に高いエリアながら比較的に住宅価格は安いエリアと思います。
    利便性重視、価格重視の若い世代が住宅を購入している印象があります。
    強いて言えば価格インフレが恐いですね。

  3. sirokuma より:

    神戸へ住んで30年になりますが新開地も随分変わりました。

    新開地界隈を初めて歩き回った頃はガラが悪かった(笑)。オッチャンらが朝から八喜為(ハキダメ)で酒飲んでた。瓦斯ビルのすぐ近所にもストリップ劇場があり呑気にスーツで歩いてたら。オッチャンに声かけられた。「コラッ!お前どこの組のもんじゃい!」大阪の西成もちょくちょく歩いたが、こんな声かけられたのは初めてだった。
    それから思えば隔世の感がする。少しずつ変わり今では昔の面影の方が少なくなった。

    以外だろうが、確かにガラは悪いが、このエリアで供給されるマンションは、公社分譲を除けば殆ど完成までに完売する。

    立地条件は非常に良いのだが、販売価格が伸びないため、マンションもビルもローコスト物件が多く垢抜けないのが玉にキズ。でも、このエリアで発売・計画中の物件が出来上がると、新たに600~700人の人口が流入してくる訳で今後はどんどん見直されるんじゃないだろうか。

    でも、ここは何故相生町なんだろうね?

    今後の変化を見守りたいと思う。

  4. ハヤミ より:

    新開地の他の部分もいずれ再開発されるでしょう
    繁華街にしては寂れ過ぎており、住宅地にするにはやや頽廃的な
    新開地の雰囲気が少しでも改善すればよいのですが……

    これから数年の間に、この付近の古い建築物がどんどん取り壊され
    街の様相が大きく変わるかもしれません
    瓦斯ビルのような、戦前建築を見学するなら今しかなさそうですね

  5. しん@こべるん より:

    ジョーさん
    ご指摘ありがとうございます。確認します。

    ゼンパンコウさん
    東横インは勝算有とみているのでしょうね。近隣は数件ホテルがあります。価格と利便性を重視するDINKSには格好のエリアかもしれませんね。

    sirokumaさん
    そういう時代の新開地を知らないのでとても新鮮です。若い世代の居住人口が増えることで活性化が進むと良いですね。近年の神戸は都心回帰の傾向が強いので、内需活性が進むのではないかと思います。

    ハヤミさん
    新開地に限らず商業地や業務地に適さないエリアはどんどん商住混在が進んでいますね。新開地も今後より一層、住環境としては改善されていくのではないかと思います。

  6. 310 より:

    東横インの場所って5年以上前にも「東横イン予定地」って看板がたってませんでしたか?
    昔その近くに住んでいて、その看板を見て楽しみにしてたんですが、
    いつの間にか看板がなくなってて、湊川公園に東横インが建っていたので、移転したのかと思っていました。

ゼンパンコウ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です