新聞各紙は神戸市が中突堤延伸を計画していることを報じました。現在、中突堤の岸壁の全長は285m。これを20m延伸して、より大型客船が着岸・係留できるようにするという計画です。
これまで中突堤には5万トン級の客船までしか接岸できず、それ以上大きな客船はポートターミナルに割り振られていました。この延伸工事が完了すると7万トン級の客船も接岸できる為、ポートターミナルと合わせて神戸港の外国船客船受け入れ体制の強化・増強が図られます。
工事には埋め立ては行わずに、岸壁の端から20メートル沖の海底にくいを打ちこみ、係留ロープを結べるようにするとのこと。秋には着工し、今年度中の完成を予定。工費は6,000万円程度と低予算ながらこの事業が与えるインパクトは非常に大きく、コスパの高い事業と言えます。
ポートターミナルに着岸した船はあまり人の目につくことがありません。その点、中突堤は神戸ベイエリアで最も注目度の高い場所であり、工事完成後には今以上頻繁に大型客船の停留風景が見られるようになります。港の風景に常に客船があるというのは港・神戸の復権を視覚的に感じられることができるということです。
神戸港のクルーズ船の入港数は2013年に101隻と横浜港に次いで全国2位となっています。ただ外国船となると一気に5位までランクダウンします。1位は沖縄・石垣港。次いで那覇港、長崎港、博多港と沖縄・九州勢がトップを占めます。
今回の延伸工事によってより多くの7万トンクラスの大型外国船が寄港が期待でき、ランキングの上昇も考えられます。総数トップの横浜ではクルーズ船客をターゲットとして、カジノ誘致を検討しているようです。関西では大阪・夢洲が有力候補となっており、官民を挙げての誘致合戦に盛り上がっています。神戸も将来的には突堤エリアの再開発にカジノ建設を検討しても良いのではないかと思います。
神戸市が中突堤を延伸
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阪神高速湾岸線が西進した場合、超大型客船は橋をくぐることはできるのでしょうか?
お台場でもレインボーブリッジを超大型客船がくぐれず、
橋の手前に新たに埠頭を作るようですが、神戸の場合はどうなんでしょうね?
夢想家 さん
東京・晴海埠頭も横浜の大桟橋もレインボー・ベイの両ブリッジによる高さ制限が超大型船の航行を妨げているようですね。湾岸線開通時にはその点は考慮された設計になるのではないでしょうか。