その他都心プロジェクト

JT神戸支店閉鎖

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トアロードと山手幹線の交差点で営業していたJT日本たばこ産業神戸支店が移転につき、閉鎖されました。同支店は同社所有地に昭和55年に建設された古い建物です。

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正直あまり見た目は周囲の景観にとっても好ましくない建物でした。トア山手の再開発に組み込まれないかと淡い期待を抱いていましたが、そのまま残りました。

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現在、一階部分は防犯上の理由かベイヤ板で閉ざされています。

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建物の老朽化に伴う閉鎖と思われますが、気になるのは今後の行方です。恐らく敷地と共に売却されるか、同社が再開発を行うかのどちらかになるものと思われますが、どちらにせよこの古い建物は解体されることでしょう。

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建物の西側には営業車の駐車スペースになっており、東西に細長いものの、かなりの敷地面積があることが分かります。同旧支店閉鎖によって都心部に新たな再開発用地が生まれました。周囲ではトア山手の再開発ビル、竣工したばかりのザ・パークハウス 神戸トアロード等、新しい建物が次々と誕生しています。開発の方向性としてはやはり住宅と店舗を併設した複合ビルの建設ということになるのでしょうか。都心型住宅が急増中であることを背景として、スーパー等の商業施設が進出することも考えられます。トアロードという立地を踏まえると、後者でないことを願いたいですが、プラウドタワー神戸県庁前のようなスタイリッシュで細身のタワーレジデンス(敷地の形状や面積的にも類似)の低層部に店舗を併設して賑わい創出にも貢献する再開発になればと思います。

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JTを取り巻く環境は年々厳しくなっていますね。経営の多角化によりたばこの生産のみに依存することはできなくなりました。今回の支店閉鎖もそんな一環なのかもしれません。



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POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    都心型住宅は便利で良いのですが、神戸の将来を考えるとさすがに増え過ぎじゃないかと思います。
    税関筋・栄町通はマンションだらけオフィス需要が減少し無理からぬことではありますが、これから30~50年はこのままの状態と考えると、企業立地が無くなると同時に街としての伸びしろが無くなってしまうように思えます。

    ポーアイや六アイの活用法そして旧居留地を含めた神戸のグランドデザインが必要です。

    PS.三井倉庫跡地ですが長谷工のパートナーは、お馴染みのW社のようです。600戸規模のレジが供給されそうです。このエリアはね、小中学校が遠すぎてネックです。⇒これも再編する必要がありますね。

  2. しん@こべるん より:

    Sirokumaさん

    私も本音は住宅中心の開発ではなくて、商業・業務系の再開発を望んでいますが、現実的にはこの界隈ではその方向性は難しいので、三宮駅界隈への再開発による集中投資と高層化によって業務や商業床を補う形で進めば良いと思っています。

    長谷工取得地は600戸ですか!?シティタワー並の供給数ですね。これは150-180m前後の高層タワーが期待できますね。W社は地元の盟主ですか?

  3. sirokuma より:

    私も吃驚しましたがそうらしいです。戸数はアバウトでしょうが。
    このところのW社の躍進ぶりには非常に驚いております。
    先の公売入札では舞子台の海峡を見下ろす1等地の住宅用地(マンション150戸位できるかな)も高額で落札しています。
    これまで神戸から大手デベロッパーへと成長した企業はありません、地元企業の躍進は喜ばしい限りです。

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