旭通4丁目地区再開発

いよいよ始動!旭通4丁目計画

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去る2/24、現況で都心最大規模の再開発事業である旭通4丁目計画が始動しました。神戸一の高さとなる地上54階建て 高さ190mの超高層マンションを筆頭にホテル、オフィス、店舗を併設した複合商業施設、駐車場等が整備されます。完成は3年後。24日は安全祈願祭が執り行なわれ、現在はまだ準備工事の段階にあります。

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葉をあしらった防護壁が敷地を取り囲んでいます。施工は大林組が担当するようです。

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50階級の超高層マンションを中心とする計画骨子は定まっていたもののそのデザイン遍歴は、変更に次ぐ変更が重ねられてきたようです。最終案は右下のパースになります。左下案時点で高さ195mとなる予定だったようですが、最終案では190mと報じられています。

個人的にはスタイリッシュな左下案で落ち着いて欲しかったというのが正直な印象です。神戸一という高さを誇るランドマークになる訳ですから、塔屋にはもうひと工夫を施して欲しかったと思います。ライトアップに期待大です。

ホテルの入る商業棟もデザインや計画を大幅に変更されましたね。商業床はどういった施設になるのかも注目です。三ノ宮駅から至近距離にありながら、雑多な印象が拭えない界隈に変化をもたらし、人の回遊性や賑わいを生み出すことはできるのでしょうか。先行した中山手の計画は開業の時期が悪かったこともあり、商業床は未入居が目立ちます。

何にせよこの不況下で都心最大級の再開発事業が着工に漕ぎ着けることができたのは喜ばしいことです。3年後が楽しみです。




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シティタワー神戸三宮ライトアップ試験点灯

2012年10月20日
こべるん ~変化していく神戸~
すでに神戸最高層の超高層ビルとなったシティタワー神戸三宮ですが、塔屋に設置されていた二基の中高度航空障害灯は不動状態から、明滅を開始しました。同時に45階部分の低高度灯も点灯が開始 …

POSTED COMMENT

  1. enzeru001 より:

    こんばんは。

    旭通再開発いよいよですね。この再開発地区に隣接するサンパルはかなり寂れてしまって(万葉書店も撤退するようですし…。)、もはや再開発ビルの威容はありません。阪神三宮駅東改札の新設と、この旭通再開発でサンパルの活性化(本音を言うと建て替えてほしいところだが)、周辺の開発が進むことを期待したいです。



    ところで、垂水駅中央地区再開発はどうなったのでしょうか?近頃、まったく動きがありませんが…。凍結になったのでしょうか?

  2. 文京移民 より:

    随分コストダウンさせた感じですね。(延床平米あたりで)



    僕が設計者なら左下を、施工者なら右下を選びます(笑)



    隅部は全面ガラスカーテンウォールでしょうか。

    最近住友不動産がこだわりの。

    それも相まって、高さ的にもプロポーション的にも、実際出来るとパースよりスタイリッシュなイメージになるかと思います。



    あの辺の雰囲気や人の流れを変えるくらいのソフト面での工夫を期待したいところです。



    垂水駅、確かに気になります。



    ちなみに昔僕がどっかで書いた新神戸の田崎真珠跡地は高級住宅街っぽい小規模・高グレードのマンションになるみたいですね。

    では。

  3. こべるん より:

    enzeru001さん



    サンパルは古い再開発ビルで上層階はほとんど住宅系の市外郭団体や独行法人等のオフィスになっており、低層階は小さな小売店の集合体です。万葉書店は唯一、大きな集客力を持つテナントだっただけに撤退は惜しいですね。旭通を起爆剤に周辺のテコ入れが進むことを期待したいところです。



    垂水駅ですが、一時の騒動や景気情勢を踏まえ時期を見送っているのかもしれませんね。市内全てのJR主要駅周辺に超高層1棟以上が存在しています。垂水駅を除いては。



    文京移民さん



    着工時期が悪かったのかもしれませんね。確かにコストダウンの感は否めません。



    シティタワーシリーズとして発売するならガラスカーテンウォールの比率を高めて欲しかった所ですが、ファミリーユースを重点に置いてる場合はどうしてもバルコニーの面積が拡大しますね。八王子の再開発も住友不動産がデベロッパーですが、シティタワーの名称は冠せられませんでした。場合によっては隅部が単にガラスフェンスということも・・・。カーテンウォールであることを願います。



    田崎真珠ですが、残念ながら大京は高層物件をあそこに建てる気はなかったようです。ハーバーの物件といいちょっと期待外れでした。敷地面積が足りなかったというのもあるでしょうね。

  4. 文京移民 より:

    管理人様



    私見ですけれども、高層棟の方は時期が良くても結局この形になったんじゃないかな、という気がします。

    いかにも売りにくそうですし。

    隅部はリビングルームの"売り"になるでしょうから、バルコニーを設けるということはないと思います。



    不況の影響が出てるな、と思ったのはむしろ低層棟の方で、なんだか如何にも最近のSCっぽい、ALCを貼って作りました、という感じになりそうなのが危惧されます。

    左下案の爽やかなイメージが好きだったんですけどね・・・。



    でもそれ以上にパース描く人、もうちょっと頑張って欲しかったです(笑)

    これ、絶対パースよりは格好良いものになると思うので。

    着工したことで予告広告が出ると思うので、そっちの絵に期待です。



    大京はリスクを避けた感じですね。



    では、何度も失礼しました。

  5. 六甲さん より:

    旭通りの事では、無いのですが、3月1日の夜御影タワーレジデンスが、塔屋をライトアップしていました。雨が降っていたので、淡いライトの様な感じがしました。

  6. こべるん より:

    文京移民さん



    現状、神戸市内でこれまで供給された超高層分譲マンションで隅部にバルコニーを設置していない物件は不思議と皆無です。シティタワーシリーズになるのであれば有り得ないと思いますが。物件の詳細が早く出るといいですね。



    ガラスカーテンウォールの場合、地震時の安全性はどうなんでしょうね?。長周期地震動で高層建築が大幅に揺れた場合、家具等がぶつかった衝撃でガラスが割れたりしたら・・・。バルコニーがあった方が安全?と思ったりします。免震機能によってそう揺れたりすることはないんでしょうかね。震災時ではクリスタルタワー等には問題はなかったようですが、長周期地震動が高層建築に及ぼす被害はまだ実施確認されていませんから・・・。



    高層階で地震を遭うと、めまいを起こしたように感じます。



    六甲さん



    貴重な情報をありがとうございました。恐らく試験点灯だったんだと思います。3月下旬竣工だと思いますので、その際は当ブログで取り上げたいと思います。

  7. 文京移民 より:

    管理人様



    免震装置はあくまで固有周期を長い方に移すだけのものですから、長周期の震動・振動に対しては効果を発揮できません。(むしろズラしたせいで共振域に入ってしまう可能性もあるわけで・・・。)風振動に対するために超高層だと制振装置を組み込むことが多いですが、加速度のレベルが違いすぎるので、これもあまり信用できません。



    通常の卓越周期1?2秒程度の地震動だと、高層部は(免震でなくとも固有周期がズレているため応答加速度が小さい)「変位が大きく、加速度の小さい」揺れ方をするので、物がぶつかったとしても力(F=maです)としては小さく、クリスタルタワーのように問題は起きないでしょう。

    ただ、長周期だと震災のときの普通のビルと同程度の被害になる、あるいは共振するとそれ以上になるかと思います。

    カーテンウォールについては、物がぶつかるのも当然ですが、それ以上に変位に追従できずユニットごと落下する方が怖いな、と思っています。





    そういう訳で、僕はどちらかというと免震より剛性を高めた上での制震・制振の方が信頼性が高いかな、と勝手に思っています。



    ちなみに免震に関しては、予想以上の変位が生じた際には地盤と激突し、地盤の側が変形することでエネルギーを吸収できる、という理論・実験結果があります。一応フォローしておきます。



    僕自身は超高層で中震以上の地震に遭ったことはないですが・・・。ちなみに高層ビル設計のパイオニアである故武藤先生は霞ヶ関ビルを設計した際、「船酔い」を危惧したそうです。



    では。

  8. こべるん より:

    文京移民さん



    詳細な説明をありがとうございました。やはり長周期振動に対して制震、免震、耐震構造がどれだけの効果を発揮できるかは実際起こってみなければ分からないということですね。



    E-ディフェンスでの実験映像や昔、大学の授業で見せられた米国・タコマブリッジの共振崩壊を思い出すと、ゾッとしますが・・・。



    ちなみに高層階での地震の感じ方は船酔いという表現がピッタリだと思います。



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