地上54階、高さ190mという規模によって神戸市内はもちろん、神戸以西の西日本において最も高い建物となる予定の超高層ビル「シティタワー神戸三宮」。旭通4丁目地区の現場において、2013年春の竣工を目指して、現在も急ピッチで建設工事が進められています。
6月には磯上通に同物件のマンションギャラリーが開設されたことは当ブログでも述べました。まだ販売開始はされていなものの日々、購入を検討する方々が事前説明会の為に同ギャラリーを訪れています。今回は特別企画として、同ギャラリーにお邪魔させて頂きましたので、前編・後編の2回に渡ってその様子をレポートさせて頂きたいと思います。
今回、同ギャラリー所長のO氏に案内をして頂きました。挨拶はそこそこにまず最初に通して頂いたのがジオラマブース。
ここには旭通4丁目地区を構成する住宅棟、商業施設棟、駐車場棟、南側独立店舗の4つの建物とJR三ノ宮駅を初めとする界隈全ての建物が再現されています。
これまで公開されてきたシティタワー神戸三宮の完成予想パースだけでは明瞭ではなかったデザインの細部までを把握することができます。特に塔屋付近の意匠を確認できたのは私にとって大きな収穫でした。
190mの高さは正直、神戸では未知の領域です。神戸関電ビルの最高部よりも20mも高い位置というのが、いまいち想像し難かったのですが、この模型を見ることでそのスケール感を味わうことができました。
この建物は完成すると、想像より遥かに大きく圧倒的な存在感を示すことになりそうです。
総戸数640というスケールは一棟の共同住宅としては神戸市内最大級(こべるん調べ)です。住友不動産のシティタワーシリーズにおいても大阪・天満に竣工済みのシティタワー大阪天満ザ・リバー&パークスに次ぐ規模です。以前にも述べましたが、54階・190mは同シリーズ最多層、最高峰の建物でもあります。
神戸市内タワーマンション総戸数トップ3
シティタワー神戸三宮 640戸
御影タワーレジデンス 502戸
イーストコート3番街 465戸
神戸市内タワーマンション高さトップ3
シティタワー神戸三宮 190m
御影タワーレジデンス 170m
D’グラフォート神戸三宮タワー 151.97m
南西方向から眺めたシティタワー神戸三宮。方角的・高度的に神戸市庁舎24階の展望ロビーからの眺めを想定して撮ってみました。模型化すると、立体感が出ることでパースで見るよりも遥かにスタイリッシュです。
その最たる理由は、中層階、上層階に設けられたセットバックや透明感を持たせつつも、ダークグリーンとホワイトというコントラストを持った外壁色と統一した二種類のガラス手摺等が立体的に視認できるからでしょう。側面上の凹凸や層に分けたセットバックが施されていなければもっとのっぺりとした印象を持つタワーになっていたと思われます。
模型のラストは近い将来、建替えが予定されているJR三ノ宮駅上空から同タワーを眺めた様子です。
ジオラマブースの後は2階のモデルルームへ。今回、同ギャラリーでは2タイプのお部屋を展示しています。まず最初に拝見したのが、2LDK/74㎡のタイプ。25階相当を想定しています。このタイプは通常3LDKが標準ですが、洋室をリビングの一部へ変更することも可能です。
洋室の場合はこの部分に仕切り壁が設置されます。リビング・ダイニングの天井高は最高2.55mあり、開放感があります。
カウンター式対面キッチンです。シティタワー神戸三宮はオール電化マンションではなくガスを採用しています。ECOジョーズの給湯器がキッチンやバス・洗面所の給湯、床暖房、浴室暖房乾燥までを担っています。ビルドインコンロはガラストップ&センサー付で安心して使えます。写真のバックカウンターはオプション装備ですが、食器棚を設置するスペースは十分に確保されています。
リビング奥の洋室は壁に収納可能なスライドドアによって仕切られており、時と場合により開放してリビングの一部として使用したり、閉めることでプライベートを確保することができます。
マスターベッドルームは7畳です。室内にはウォークインクローゼットも備えており、上質で快適な寝室です。マンションによってはやたら広い寝室があったりしますが、個人的に寝るだけの寝室には必要以上の広さは無駄だと思います。この位の広さがちょうど良いと思います。
むしろ広さが欲しいのは洗面台。ワイド型の洗面台が用意されています。シンクの両サイドに十分な広さが確保されています。数々のアメニティ用品もこれだけスペースが広ければ、物を置くことに困ることはないでしょう。
ラストは浴室です。このタイプのサイズは1418(1.4X1.8)。フルオートバスに浴室乾燥機、カラリ床。快適設備は全て標準装備です。
ギャラリー内には更によりゴージャスでスペーシャスなモデルルームである90㎡・45階相当のお部屋が用意されていますが、こちらについては後編でまたじっくり披露したいと思います。
さて実際の建物建設状況ですが、すでに18階の躯体工事に着手しています。ここ最近は1週間に1フロアのペースで上に伸びている状況です。上棟時期を伺った所、来夏の予定ということでした。1年は長いとも言えますが。裏を返せばあと約1年は建設経過の様子を楽しむことが出来るという事です。
南面です。正面玄関も備えられるファサードに当たる面です。アクセントとして両サイドがセットバックしており、立体的な躍動感があります。
三宮駅前付近から眺めてもかなりの存在感が出てきました。まだ50m強の高さですから、この4倍近い高さにまで達すると考えると、この景色も一変しそうですね。
神戸市役所展望ロビーからも確実に建物本体の姿が確認できるようになりました。現在の高さと階数から推定すると、この写真のフレーム内にギリギリ収まるか、最高部がフレームアウトする高さに達するかもしれません。
サンパル前からの商業施設棟の様子です。躯体工事はすでにセットバックされた5階以上のホテル部分に着手していることがお分かり頂けるかと思います。また商業施設棟越しに超高層の住宅棟も頭を覗かせるようになりました。
西側から見ても住宅棟は駐車場棟越しに確認できます。30階半ば・100mに達する頃にはかなり高さを実感できるようになるのではないでしょうか。
後編はモデルルームの後半部分、そして更にスケールアップした1/150サイズの模型、同タワーの特徴や免震構造、その他興味深いお話を色々と聞くことが出来ました。次回のレポートをお楽しみに。
シティタワー神戸三宮 -旭通4丁目地区再開発事業- MG訪問・前編
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