ポートアイランドII期

国家戦略特区指定とエクサ級スパコン京後継機の神戸設置決定

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国の進める国家戦略特区に東京圏、関西圏、沖縄県、新潟市、兵庫県養父市、福岡市の6ヵ所が指定されました。関西圏では医療のイノベーション拠点としての規制改革が進められることになります。

iPS細胞等の再生医療を活用した取り組みが進む関西圏。拠点医療施設で保険外診療による高度医療の提供、病床の新増設、革新的な医薬品や医療機器の開発における規制緩和・撤廃等が今回の特区制度では可能になるということです。

医療産業都市を抱える神戸市も戦略特区の一部として認められました。しかしながら正確に市内のどの地域がどう特区に認定されているのかいまいち現状の報道では判断がつきません。

例えば特別な臨床拠点として現在、医療産業都市にある病院は指定されていないということで、医療産業都市推進本部は国にこれらの施設の指定を求めるとしています。これは今後、整備が進められる神戸アイセンター等の新規臨床拠点は認められるが、既存の病院は認められていないということでしょうか。

しかしながら今や国内最大の医療クラスターに成長した医療産業都市を無視してこの特区制度が進行することは考えられないでしょう。大阪との綱引きもあるようですが、国策としてこのバイオクラスターを活用しない手はありません。市も国家戦略として医療産業都市のお墨付きを得るための布石を複数打ってきました。

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素直に喜べる朗報はスパコン京の後継機であるエクサ級スパコンの開発・設置がポートアイランドで行われることが正式に決定しました。これでスパコンが神戸に存在し続けることが確約されます。ただこれまで後継機は現在の京の隣接地に新たな施設を建設し、そこに設置されるという方向でしたが、現在、京の設置されている計算科学研究機構内に再度、設置されることとなりました。エクサ級後継機稼働の折には、京は解体されるようです。

スケジュールとしては26年度に開発設計をスタート、4年後の30年度には製造・設置・調整を行い、32年度から運用を開始する計画です。

京の運用は順調で様々な分野において数々の実績を生み出し始めています。その京の100倍の演算能力を持つ次世代後継機は更なる可能性を秘めており、スパコンが神戸にあり続ける限り、企業の集積を促す吸引力となることは間違いありません。

今回の国家戦略特区指定と次世代スパコンの設置によって、神戸空港に課せられている規制緩和と運用拡大もいよいよ現実的に見えてくるかもしれません。追い風は間違いなく吹き始めています。

この他、関西で認められた特区制度は

「都市再生・まちづくり」
容積率など土地利用価値の見直し(都心のオフィスビルの高さ規制緩和など)
まちなかのにぎわい創出(道路にオープンカフェ開設など)

「雇用」
外国企業やベンチャー企業の雇用の特例

や公設民営学校の検討、古民家を使った観光振興なども盛り込まれています。

気になる都市再生の特区ですが、これは主に御堂筋沿い等の大阪都心部に視点を置いたものと思われますが、都心部の再生を必要としているのは大阪市のみだけではありません。広域特区となったわけですから、等しく神戸、京都の都心部もこの制度の適用が認められることを願います。

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制度を活用することで現在計画されている三宮の再開発にも弾みがつくことでしょう。確実に追い風が吹いています。景況感も改善し、まさに絶好の機会到来です。



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  1. ケノーベルからリンクのご案内(2014/03/31 09:28)

    養父市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。

  2. masa より:

    神戸のために作られた国家戦略特区のようですが、既存施設は対象外とは驚きです。大阪は今後の大病院の計画は岸部駅前の循環器センター、プラザホテル跡地の新病院、府庁横のがん高周波病院とある。
    神戸も研究施設はボーアイ二期として、新規に高度病院建設地を設定して、例えば第一から第三突堤の水面を埋め立てたり、六甲山や須磨海岸を活用したりしないと、名前だけとなる。
    ソウル市は年間6万人海外から長期入院の患者があるとのことで、更に増やそうとしている。1ケ月の入院としても6千人、最低500人の病院が
    10ケ所必要となる。ボーアイ二期の病院ではとても無理。それに病院だけでなく、いろんな施設も必要なのでは。

    日本の実情はどうかわからないが、神戸市も実態と今後の計画を策定し、先進国の状況を調査して、はっきりとした条件をクリアする立地をつくり、多くの病院を誘致すべきである。

    東京の国家戦略特区ははっきりしており、メリットも大きく、計画も具体的で、動き出しているが、関西はぽやっとしており、具体性がなく、効果も疑問視される。行政がしっかりと計画策定してほしい。

    医薬品の分野では設立が決定した日本医薬品研究開発機構の関西誘致、できれば神戸誘致を決定すれば、神戸は日本の医薬の大拠点となる。関西一丸となり、誘致してほしい。
    東京になれば何のための国家戦略特区かとなる。

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