2ヶ月ぶりに取材としてポーアイを訪れました。最近、本当に月日の経過が早くてビックリします(単に歳のせいとも言えますが・・・)。この2ヶ月で医療産業都市にも色々と動きがありましたのでご報告致します。
ポートライナー京コンピューター前駅で神戸市の外郭団体OMこうべが計画している賃貸オフィスビルである「(仮称)京コンピューター前駅前パイロットビル」が着工していました。
現地ではすでに三点式パイルドライバが稼働しており、掘削工事が開始されています。
建築事務所の構築も完了。施工主の株式会社OMは神戸市が大部分を出資する第三セクターです。当初、神戸市は創薬イノベーション拠点ビル整備事業としてポートアイランド2期におけるレンタルラボ施設の不足を補い、ポスト「京」の開発・研究を行うためのスペースを備えた施設の建設を民間資金を活用して計画していました。昨年、新施設を建設、運営する事業者を公募したのですが、結局、市の目論見ははずれ、応募者はゼロと不発に終わってしまいました。
しかしラボ床の不足は医療産業都市のこれ以上の発展の足枷になりかねないことから、市としては急務と考えて、第3セクターにビルを建設させる形で計画を前進。新ビルは京コンピューター前駅の目の前に建設されます。
現在、駅改札がある2階部分は歩道橋と直結していますが、恐らくこの歩道橋を延伸して新ビルに連絡する形が取られると思われます。建物の構成としては細胞培養対応スペース、ウエットラボ、事務所、利便施設(コンビニ等)が入居予定。規模は鉄骨造5階建て、延床面積9467平方メートル。6月30日の竣工を目指しているようですが、着工時期は後ろに倒れているようなので今夏辺りが実際の完成かと思われます。施工は東洋建設・寄神建設JVです。
京コンピューター前駅前パイロットビルの建設地から目と鼻の先である更地。医療センターから南へ伸びるプロムナードの最南端の角地で6000平方メートルの面積がある敷地です。この土地を購入したのが現在、東灘区深江に本社を構えるトーカロ。金属表面処理加工業界トップ企業で東証1部に上場しています。
同社はこの場所に新本社屋を建設。移転予定です。新拠点の規模等は不明ですが、今年8月の着工を予定しています。プロムナードはアスビオファーマ、ベーリンガーインゲルハイム等の企業や理研施設等が南北に並びますが、この角地は沿道沿いに残る最後の空地でした。
中央市民病院の南側にある市有地でも工事が開始されています。iPS細胞を活用した目の網膜再生治療を主目的とした(仮称)神戸アイセンターの建設予定地だと思っていたのですが・・・
いざ工事が始まってみると、中央市民病院の増床工事南棟でした。先行して北棟着工の模様を昨年9月にお伝えしていますが、その際にも南棟計画については少し触れました。
南棟建設の目的は会議室、人材育成センターなどの研修施設の拡充他とされています。
南棟増築部分の概要は以下の通り。
構造: 鉄骨造
規模: 地上3階
延床面積 : 3,078.425平方メートル
すでに鉄筋配筋まで終わっているようでまもまく鉄骨建方が開始されるかと思われます。
そして肝心の神戸アイセンターですが南棟の手前にあった緑地が舗装されて駐車場になっていました。恐らくこの場所がアイセンターの建設予定地かと思われます。まだ着工は暫く先のようです。
(仮称)京コンピューター前駅前パイロットビル・トーカロ新本社建設予定地・(仮称)神戸アイセンターの状況
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京コンピュータ前駅前から神戸空港まで歩くのが好きです。広大な空き地と神戸らしいガントリークレーンが林立する
この界隈の最果て感が大好きだったのですが、これから賑やかになりそうですね。
それはそれで楽しみでもあります。
そう言えば、ポーアイと言えばIKEA神戸の隣地でスーパーセンターイズミヤの跡地にできるはずの東京インテリア家具はどうなったのでしょう?
確か2015年5月着工で2016年1月に開業のはずでしたが…
続報が無く、ずっと気になっています…