ホテルシェレナ東館跡地で大阪ガス都市開発と新星和不動産が手掛ける元町通6丁目計画がいよいよ始動しました。両社はここに地上27階、軒高90m(最高高さ不明) 200戸のタワーマンションを建設します。施工は隣接してシェレナ本館跡で進められているタワーマンション「ザ・レジデンス神戸元町通」と同じ大林組であるため、仮囲が完全に連結しており、まるで一つの建設現場になってしまいました。
現在の工事名称は「神戸市中央区元町通6丁目物件 地下既存物等解体撤去工事」。
つまりは旧ホテルシェレナ東館の基礎部解体撤去工事です。この工事は恐らく年末まで続きます。
ゲートの中は瓦礫と土砂の山になっています。
建設地はザ・レジデンス神戸元町通とアーバネクス元町通の間です。
建物の意匠ですが、多少の変更があったようです。変更前と比べると変更後は中央部にスリットのようなマリオンが一本入り、建物表層の大部分を占めるはずだったガラス手摺が、水平方向のルーバー状の手摺となるようです。上層部は支柱の間隔を広げたガラス手摺が採用されるのか、低層階同様にコンクリート壁になるのかは定かではありません。
従って現在掲示されている完成予想パースも変更されることになるかと思われます。今回、建物の設計を担当するのはIAO竹田設計です。同社のこれまでのデザイン実績から言えば、当初の外観はあまりにもシンプル過ぎるものでした。今回の変更で多少は「らしさ」が出るのかもしれません。あとは色調にどんな拘りが加わるのか。早く変更後のデザインをカラーのパースで見てみたいものですね。
低層部以外、ほぼ外観の完成したお隣のザ・レジデンス神戸元町通。
この日はすでにお役御免のタワークレーンの解体が進められていました。マストクライミング式でしたので、だるま落としのようにマストが少しずつ撤去されてどんどんクレーンが低くなっていました。建物と建物の隙間にタワークレーンが立っていることに驚きですね。
運び出されるマストです。こうして見ると1パーツが巨大ですね。現在はすでにタワークレーンの姿はありません。
おまけですが、現場から少し東側で既存建物の解体工事が開始されています。トマト銀行神戸支店の解体・建替え工事です。現在、同支店は移転して仮店舗で営業しています。
建替え後どんな建物になるのかと思っていましたが、高層化して上層部は賃貸マンションになるようです。1階部分に同行支店が戻ってきます。旧支店は地上3階建の事務所ビルでした。都心立地の低層の不動産を高層化して有効活用しようということでしょうか。建築主がオリックス不動産になっていますので、土地と建物を売却して、テナントとして再入居するということになるのでしょうか。
元町通6丁目計画始動! -ホテルシェレナ東館跡地-
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こういっちゃなんですが、本当に酷いデザインですよねえ
もう少し何とかならないものか
しかも、南をがっつりレジデンス側に寄せて光を採らないと言うのは理解に苦しみますね~
大林組は新星和不動産の親会社(100%)です。
大阪ガス都市開発はアーバネックスから称号を変えたんですね。以前は、大阪ガスの顧客である開発事業者と競合しないようにマンション分譲事業は極力避けていたように思いますが解禁したんですね。消費者にとっての良し悪しは別にして、大資本の参入により中小が活躍できる隙間がまた狭まりそうですね。
kingiさん
多少は変化があったようですが、施工費の予算の兼ね合いでしょうか。建設費は建材、人件費共に高騰しています。
turnさん
敷地形状が東西に細長く両サイドがマンションに面しているので敷地計画が難しいとは思いますが、お見合い部屋の設計がどうなっているのか不思議ですね。
sirokumaさん
なるほど。施工が大林になるのは必然だったというわけですね。このところ、神戸都心のタワーマンション施工はすべて同社が手掛けています。大阪ガスも人口減少による収益低下を見据えて他事業の柱を育てる必要があるのでしょうね。