ホテルシェレナ跡地

旧ホテルシェレナ西館(第一グランドホテル西元町)・(仮称)神戸市中央区元町通6丁目計画が来年1月に始動予定

元町商店街の西側入口に位置する立地で進められてきた旧ホテルシェレナ最後の建物である西館の解体工事が完了を迎えようとしています。



地上部が遂に消滅し、背後にある商店街沿いの東側の建物が、ハーバーロードからも見えるようになりました。



建物が消えて周辺の建物がよく見えるようになり、一時的な開放感が出てきました。



商店街の中も光が入り、明るくなっています。南側には周囲を取り囲むタワーマンション群が立ち並びます。



唯一、まだタワーパーキングのみが撤去を免れていますが、これから解体に着手する事でしょう。



さてこの土地を取得したのは和田興産とお伝えしてきました。また同社が計画しているのは地上19階建のマンションと商業施設から構成される建物と報じられています。

敷地面積が1,000平方メートルを超える土地の為、神戸市の定めた都心機能誘導地区内であるこの立地では、住宅の占める容積率を400%以下に設定する必要があり、和田興産がこの規制にどのように対応するのか注目していました。



仮囲いには遂に「建築計画のお知らせ」が掲示されました。

なんと敷地面積は1,000平方メートルを切る999.98平方メートルに調整されていました。従って規制を免れる事になり、フルに容積率を住宅に充てられる事になります。

住戸数は100戸を予定し、延床面積は1.1万平方メートル。用途が共同住宅のみで、店舗の記載が無い事が気になります。着工は来年1月、竣工は26年10月となり、工期は2年10ヶ月と規模の割に長めです。



図書の縦覧及び住民説明会開催が告知された為、現地に完成予想パースの掲示がなされたものと期待して現地に赴きましたが、建築計画のお知らせのみでした。説明会のお知らせ配布を受け取った読者の土佐よりさんからの情報によると、デザインはなかなか格好良いとの事。



これまで和田興産のワコーレシリーズの設計は大土呂巧建築設計事務所が手掛ける事が通例でしたが、今回の物件はIAO竹田設計が担当するようです。景観デザイン審議が成立されれば、イメージパースを含めて資料が公開されるでしょう。

(仮称)神戸市中央区元町通6丁目計画



所在地 神戸市中央区元町通6丁目2-5他
事業者 和田興産株式会社
敷地面積 999.98平方メートル
延床面積 10,986.23平方メートル
高さ 59.99 メートル
構造 鉄筋コンクリート造
規模 地上19階 地下1階
建物用途 共同住宅 100戸
設計 株式会社IAO竹田設計
施工 東レ建設株式会社
着工予定 2024年1月
竣工予定 2026年10月



関連記事
ホテルシェレナ跡地

旧ホテルシェレナ西館(現第一グランドホテル西元町)が解体・再開発へ マンション開発か商業開発か?

2021年11月18日
こべるん ~変化していく神戸~
かつて西元町のランドマークだったホテルシェレナ。本館、東館、西館の3棟で構成されていた総合ホテルでしたが、震災後、欠陥工事に関する係争に …
ホテルシェレナ跡地

旧ホテルシェレナ西館・第一グランドホテル西元町の解体撤去工事が本格化 地域のランドマークへと再開発されるか

2022年3月17日
こべるん ~変化していく神戸~
同じく解体工事が本格化した旧ホテルシェレナ西館・第一グランドホテル西元町。こちらも再開発の卵として、解体後には地域活性化のプロジェク …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です