浜辺通6丁目計画

浜辺通6丁目計画 20階建ツインタワー

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長谷工コーポレーション、和田興産が手掛ける大型高層ツインタワーの建設予定地である浜辺通6丁目です。前回、お知らせしたとおり、年末の着工まで暫定的に再びコインパーキングが営業開始しています。年末着工まで公表されたので建築計画のお知らせが出ていないかと淡い期待を胸に再度、現地を訪れてみましたが、まだ何も掲示はありませんでした。

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南北に長い長方形の敷地なので、二棟の建物はやはり南北に縦列する形で建設されるのでしょうか。和田興産の手掛けるワコーレシリーズの建物は多くのケースで瀬戸本淳建築研究所が設計を手掛けます。最近では和田興産以外の分譲マンションの設計も同社が担当するケースも多く見受けられるようになってきました。同社の設計した建物は落ち着いた雰囲気の上質な意匠が特徴です。20階建のタワーを手掛けるとなると、恐らく同社設計としても、和田興産としても最大規模のプロジェクトになります。

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1棟辺りの住戸数が200を越える建物が2棟ということはかなりどっしりとしたツインタワーになるものと思われます。近接するアパタワーズ神戸三宮は同じく地上20階。高さ60m。やはり瀬戸本シリーズのワコーレだと暖色系のタイル張りを連想しますが、ここはちょっと雰囲気を変えて挑戦的なデザインを見てみたいものです。

話は少しこのプロジェクトから離れますが、現在、六甲アイランドで計画されている積水ハウスの分譲マンション「六甲愛ライドシティW7レジデンス」には面白い試みが施されています。

消防条例が厳しい神戸市内においてガラスファサードを壁面に一部採用する新しいデザインを確立しました。その名も「バルコニースクリーン」。

http://www.sekisuihouse.co.jp/gm/osa/ric7/design/index.html

バルコニーの前面にサッシを備えてガラスをはめこみ、インナーテラス的な要素を持たせたバルコニーですが、隣家とは石膏ボートパネルで仕切られているために避難経路としての役割は残しています。今後、このシステムをより多くの面積に採り入れられれば、ガラスのタワーが実現可能となり、消防法を改定せずとも神戸の超高層マンションにもデザインのバラエティに柔軟性を与えることができる可能性があります。問題はコスト面でしょうか。ぜひとも各デベロッパーには積極採用をお願いしたいところです。



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POSTED COMMENT

  1. nakada より:

    旧居留地前町通りに立ち東方を望むと突き当たりに三宮アーバンライフのタワーマンションが聳えています。ここは旧居留地から僅かに外れるため集合住宅のベランダはガラスにしてはいけないという旧居留地の建築規制を受けないそうでベランダはピカピカのガラスです。ということで、日昼は洗濯物時には布団干しまで丸見え、また夜になるとてんでバラバラの照明光でまったく興醒めです。同じ前町通り数ブロック西のライオンズタワーのベランダはタイル張りでかくされていて昼間の洗濯物も夜間のチープな蛍光灯の光も余り気になりません。私はダウンタウンの集合住宅は平凡で主張しないその代わり落ち着いたのが好きです。それらがファッショナブル、スタイリッシュな商業ビル、オフィスビルと一緒になってバランスのある都市の情感を醸し出すと思います。

  2. ひで より:

    レジデンス神戸元町通りの東隣に、計画されているマンションの完成図が掲げられていましたが、27階建ての白い平凡なデザインでした。低層階は連続性を持たせた重厚なデザインにして欲しかったな。10月着工のようです。住吉の区役所跡のマンションはほぼ完成していますよ。

  3. しん@こべるん より:

    nakadaさん

    ガラスも完全透明ではなく、アーバンライフも一部角等に採用している色付ガラスや反射ガラスにして、べランダの中が見えないようにする規制を掛けるべきではないかと思います。そもそもがやはり全周バルコニー化が事実上の義務となってしまっている消防条例が癌ですね。

    ひでさん

    情報ありがとうございます。

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