旭通4丁目地区再開発

シティタワー神戸三宮 -旭通4丁目地区再開発事業-

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神戸最高峰の超高層ビル「シティタワー神戸三宮」の外観が完成しました。地上54階、高さ190m。紆余曲折を何度も繰り返し、長年に渡って塩漬にされてきた旭通4丁目の国際マーケット跡地に新しい神戸のシンボルタワーが聳え立つ日がやってきました。

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セットバックを重ねる南側正面ファサード。神戸では未知の高さであるだけに圧倒されます。

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シティタワーのアイデンティティであるガラスの透明感と色調のコントラストがマッチしたランドマークタワーの勇姿は新しい三宮の象徴です。

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総戸数640戸。神戸市内で供給されてきた分譲住宅で建物単体としてはかつてない規模です。

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北面です。縦基調のアルミルーバーが地上から塔屋に渡って取り付けられています。この部分にはエレベーターホールが備わっています。プラウドタワーのようにこの部分だけ本格的にガラスカーテンウォールを採用し、シースルーエレベーターを設置していればもっとシティタワーらしくなっていたかなと思います。夜間にはこの部分にLEDによる布引の滝をモチーフにした照明演出が施されます。

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南側のメインエントランスゲートです。

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南側独立店舗棟の外観も完成しました。クリニックや飲食店等の入居が期待されます。

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複合商業施設棟には阪急オアシスが中核テナントとして進出することが決定しました。現在、内装工事が進められています。上層階のヴィラフォンテーヌホテルも来春の開業に向けて内装工事が進んでいるものと思われます。駅近なので宿泊需要は高い立地だと思われます。この再開発を機に周囲の電線、電柱の地中化が進められるものと期待していましたが、どうなるのでしょうか。

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フラワーロードの隙間から顔を出したシティタワー。新ランドマークの持つ堂々たる威容と異彩を放っています。

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磯上公園から眺めたシティタワー。ガラス感が非常に高く、全周バルコニーを設けた建物には見えません。趣は新神戸の神戸芸術センターにかなり近いですね。

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三宮駅前のロータリーから。遮る物がないので、シンボリックな姿がより強調されています。この開放的な駅前の空間では駅南側に林立する高層ビルをグルッと見渡すことが出来、街の広がりと都会的な雰囲気を感じれるので個人的に好きな景色です。

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定点観測してきたこの生田新道の正面に聳えるシティタワーも遂に完結です。夜景バージョンも撮影してみたいですが、何分、道路の真ん中なので難しいですね・・・。

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市庁舎24階展望ロビーから眺めたシティタワー。

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完成は来年4月です。先日、図書館で資料の物色をしていた際、バブル期に出版されたとある本で、神戸の商業についての記載がありました。当時は旭通4丁目地区に地上37階建の高層ホテルとホールが計画されていたようです。敷地の規模から、20年以上も前からこの地に超高層ビルの建設が目指されてきたわけです。

旧新神戸オリエンタルホテルが完成したのが1988年。158mの高さは神戸一を誇りました。その後、神戸関電ビルの存在を除けば、御影タワーレジデンス(170m)の2010年の登場まで、12年の間、神戸一の高さの座を守ってきました。御影タワーレジデンスは神戸一の座をたった2年でシティタワー神戸三宮に譲り渡すことになりましたが、シティタワーを越える超高層ビルが誕生するのはいつになるのか。

都心部にまとまった土地はもう数少なく、同タワーが神戸一の座に君臨する時間は相当長いのではないかと思われます。そういった意味でも非常に資産価値の高い建物になることでしょう。

来春の完成と夜間の照明演出が非常に楽しみです。



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シティタワー神戸三宮ライトアップ試験点灯

2012年10月20日
こべるん ~変化していく神戸~
すでに神戸最高層の超高層ビルとなったシティタワー神戸三宮ですが、塔屋に設置されていた二基の中高度航空障害灯は不動状態から、明滅を開始しました。同時に45階部分の低高度灯も点灯が開始 …

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  1. れもん より:

    シティタワープラザがオアシスになることはやはり少し残念ですね。
    近隣にはダイエー、ミント地下をはじめ多くの食料品店があります。
    阪急オアシスも勝算あっての出店だとはおもいますが、やはり店舗の過剰供給が否めません。
    私はシティタワープラザによるあの地区の活性化を期待していたので残念です。

  2. うべっち より:

     この写真は12月6日の昼ごろ撮影されたのですか?一眼レフで写真を撮っている人見たのですが、すぐにこれがアップされたので、あれがこべるんさんだったのかなと思った次第です。
     夜間に派手なライトアップしていますが、てっきりパネル自体が発光しているものだと思っていました。実際はPhilipsのcolor blast powercoreを並べての壁面照明でした。また、先日はカレッタ汐留の「リュミエの森」を見てきましたが、照明技術の進歩は本当にすごいですね。旧居留地でも企画してもらいたいものです。
     店舗に関しては、上の『れもん』さんがおっしゃっているように、期待外れ感が強いですね。個人的には、ZERO GATEに期待していました。道頓堀ZERO GATEは地上3階で延床面積 約3,900㎡だったので、ここにぴったりだと思っていたんですが。

  3. しん@こべるん より:

    れもんさん

    そうですね。商業施設の在り方には私も地域の活性化に貢献して貰えるような構成を期待していました。しかしやはり旭通というハードルは高かったようです。

    うべっちさん

    私がこれらの写真の撮影を行ったのはその一週前の12/1ですので、人違いかと思われます。どなたか予想はつきますけれど。ライトアップは多少、派手ですね。季節を反映させているので、通常は単色点灯だと思われます。照明技術の進歩は凄いですね。しかしやはり青色発光ダイオードの発明は革新的でした。シティタワープラザはミニファッションビルの方向性を期待してましたが、やはりこの地区を変えることのできるテナントは進出できませんでした。残念です。

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