こべるん ~変化していく神戸~
ポートアイランドII期

スカイマーク社が神戸に本社機能分散

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本日、スカイマークエアラインズ社が神戸空港内に本社機能を一部移転することが判明しました。スカイ社は神戸空港開港当初から、神戸のポテンシャルを見出して、同空港を同社の拠点(ハブ)とする方針を明確に示してきました。

低価格と小型の機体を武器に日本航空や全日空の二大巨頭に真っ向から勝負を挑み、ここまで健闘した航空会社は同社をおいて他はないでしょう。LCCの台頭が取り沙汰されていますが、日本でのパイオニアはスカイ社です。

そしてそのスカイ社が満を持して、いよいよ本社機能を神戸空港に移転することとなりました。

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現在、スカイ社は神戸と以下の7空港を結んでいます。

羽田
茨城
札幌(新千歳)
熊本
長崎
鹿児島
那覇

西日本の拠点としているわけですから、今回の移転措置は当然と言えば当然ですが、震災以降、企業の東京一極集中によるリスクに懸念が生じ、直後は外資系を初め多くの企業が拠点を首都圏から移転させました。神戸にもIKEAやBMW等の企業が一時、本社機能が置かれましたが、事態の改善と共に再び首都圏へ戻りました。

東京一極集中是正は今後の日本を考えると、ぜひとも推進していく必要性は大きいのですが、やはり喉元過ぎれば熱さも~で、分散化の熱は冷めつつあります。関西の電力不足も大きな痛手でした。

同社は整備のできる格納庫も神戸に建設中です。一時的な機能移転ではなく、完全な二極体制を固定化させる意気込みが感じられます。これは既存路線に加えて、新設された九州線の搭乗率も好調であり、現在の就航路線は定着しつつあることの影響も大きいのではないかと思います。

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今後の課題はやはり便数の上限と運用時間制限でしょう。すでに1日27便まで使い果たしている状況で余力は残り3便しかありません。これでは今以上の増便は不可能ですし、海上空港のメリットも使い切れていない状況にあります。当面は関空と伊丹の統合化に耳目が集中していますが、経営統合後には、再び関西三空港の問題は解決されなければならない問題です。先送りは許されません。

兵庫県のスタンスは非常に微妙です。伊丹と神戸を抱えて、どちら付かずの状況が続いています。

スカイ社の本社機能移転によって、更に神戸の重要性が高まれば、膠着状態の現状打開へ向けて何らかのきっかけりになることを期待したいです。

(最近の写真がなく、少し古い写真であるこをご了承下さい)



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POSTED COMMENT

  1. たなか より:

    いつも楽しく拝読しております。

    神戸空港の問題点は、一日30便の規制の撤廃もありますが、
    仮に規制が緩和しても進入経路が新たな問題になってきます。

    神戸空港のアプローチは着陸は東向き、離陸は西向きが基本であり、いずれも明石海峡側に離着陸するように設定されています。
    つまり鉄道で言う単線に近く、21時の混雑する時間帯には
    西側から着陸機はILSで降下進入中に、出発機は東側に離陸、離陸後すぐ旋回する芸当を見せていますが、着陸進入経路が一部単線のためボトルネックになってくるでしょう。

    30便を撤廃する前に進入経路の見直しも必要ですが、
    神戸空港進入経路の上には関空に南向きに着陸する飛行機の経路と重なっているため、難しいと思います。

    http://www.city.kobe.lg.jp/life/access/airport/index_03.html

  2. 淀屋 より:

    HMI社知らなかったのでホームページを見ますと神戸本社ですが、本社機能の大半は東京本社に移っていました。
    関西の厳しい現実ですね。
    その一つの原因が関西の国際空港を神戸市が神戸沖を拒否したことにあると思っています。神戸沖なら泉州沖と違い、国土幹線軸上にあり、関西だけでなく、西日本全体の国際空港として、併せて伊丹も廃止して、日本一のパブ空港になっていたと思います。シティホテルだけで20社以上の進出があり、空港と港の連携で日本一の貿易都市を維持できたし、今のような関西全体の沈下もなかったのでは。
    当時の宮崎市長の非常に残念な決断でした。
    大局としては伊丹を廃止して、まず関空をパブとして機能させ、神戸は補完空港として100便程度運行できる空港になればと夢を見ていますが。現実は函館などの地方空港より小さく、情けない状況です。
    伊丹は副首都として活用する案があり、実現できれば三方万々歳ですが。
    なかなか実現可能性は薄いですが、気長に期待しています。
    スカイマークの本社機能一部の神戸移転はうれしいですが、小型機が増えており、収支の改善には程遠く、今は親不孝空港です。

  3. しん@こべるん より:

    たなかさん

    確かに関西の空は確かに過密状態ですね。伊丹の廃港は神戸の活性化には必須かと思います。市は国交省に制限枠の撤廃と運用時間の延長を積極的に働き掛けていくようです。私はいつも運が悪く、神戸空港着陸の際は進行方向右側の席ばかりで、眼下に明石海峡大橋は望めますが、美しい神戸の夜景を見ることができません・・・。東方向へ離陸の際は急上昇、右旋回が凄まじいですよね。

    淀屋さん

    そうですね・・・。神戸沖に関空があれば今とは全く違った状況があったのでしょうね。当時の市長や市民には先見性がなかったと言われても致し方ないでしょう。しかし伊丹廃港もそもそも騒音問題と危険性が当時、今よりも深刻だった為であり、当時の空港というのは今程の市民権を得てなかったのも事実です。今は空港のもたらす恩恵が自治体同士のエゴとなって問題が複雑化してしまっていますね。伊丹は副首都案という活用策があるわけですから、いずれは丸く収まって欲しいですね。

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