7月後半に取材してぶりの磯辺通4丁目神戸ビル跡地計画です。すでに鉄骨建方は完了して、建物の全体像がはっきり分かるようになっています。防護ネットを被っているので、どの辺りまで外壁工事が進んでいるのかは分かりませんが、カーテンウォールの取り付け等の作業が進行中なのではないかと推測します。
上空から確認するとすでに上部はコンクリートが打設されていました。
すでに上棟しているのでフラワーロード沿いに、これまで途切れていた同ビルを含めたスカイラインが誕生しています。
実は前回の記事を掲載した際に、事業主である南株式会社の代表者の方からご連絡を頂くことができました。
今後も神戸の発展に尽くされたいということで、神戸のオフィスビル市場は非常に厳しい市況動向の中かとは思いますが、ぜひとも夢のあるプロジェクトの実現をお願いしたいと、私を含め当ブログをご覧になっている神戸愛好家の皆さんの想いは一つかと思われます。
周辺でも幾つかのプロジェクトが進行中です。ホテルサンルートプラザに近接した場所に建設中なのが神戸海岸特養ケアセンターです。来春に開業予定の養護福祉施設で地上15階建て、延床面積13,875平方メートルの大型施設です。最近では都心開発の一例としてこうした高齢者向高層住宅も急増しています。
そのすぐ隣にある自動車関連の事業所は閉鎖されており、生和コーポレーションブランドの10階建てマンションが建設されるようで、建築計画のお知らせが掲示されていました。
ダイワロットホテルの近くにあるかなり年季の入ったオフィスビルも解体作業が行われています。こちらも生和コーポレーション系のマンションになるようです。
続々とオフィスビルの建設が続いている大阪でも空室率は改善傾向にあるものの、賃料は下降に歯止めが掛からず、オフィスビル市場でもデフレが進行しています。これではますますオフィスビル投資による収益力は下がり、競争力のない地域にはオフィスビルが建たない悪循環が継続します。大阪の吸引力増大と拠点都市としての意義が薄れている神戸の不動産市況活性化にはやはり、特殊産業の集積と成長を更に急ピッチに進めていくことが肝要かと思われます。
磯辺通2丁目はポートライナー軌道通り沿いの三宮南ビルと新南泰ビルの間にも新たなビル建設が進められていますが、建物用途等の詳細は不明です。
都心軸をフラワーロードとするとその東側エリアは陰陽で考えた場合、どちらかと言えば陰にあたりますが、その街の変化は西側よりもむしろダイナミックで、多くの建物が早いペースで更新されています。そしてまだまだ未開発の用地が多く取り残されており、磯上通エリアを中心に新しい店や建物が急増しています。最近は栄町通エリアの方に勢いでは負けているような感じもしますが、再開発計画もあり、ポテンシャルは大きい地区です。森本倉庫や建隆マネジメント等の地元デベロッパーもこのエリアを拠点として集中投資してきました。
ただ街として何らかの方向性は欲しいところですね。磯上公園は都心のスポーツフィールドとして親しまれていますが、立地的には勿体ない気もします。まだ手付かずのJR貨物神戸港駅跡地東エリアの一部にその座を譲り、地区のシンボルとなるような活用はできないものでしょうか。
東京・汐留の再開発地区にイタリア街というエリアがあります。全く同じ物を作るのでは面白味がないので、居留地よりもとことん欧風な街並みを作り上げ、5-6階建ての建物を中心に低層階にはカフェやレストラン、パティスリー、老舗洋食屋、アパレルショップ、雑貨屋、本屋、レコード店、美容院、ベーカリー、花屋、スーベニアショップ等が集う活気溢れる店舗街とし、上階には賃貸住宅、ホテル、SOHOが入り、石畳の通りは車両通行禁止。基本はオフィス街の居留地とは違い、昼も夜も人が集い、観光客も訪れて時間を過ごしたくなる、映画やドラマのロケ撮影も頻繁に行われ、そこに住む人、商売をする人もエキストラとして参加する義務がある・・・そんなエンターテイメント街区を作り上げられないものでしょうかね。
人の集う街は周りにも影響を与え、こうした動きは周囲にも拡大していくのではないでしょうか。
磯辺通4丁目計画 -南株式会社 神戸ビル跡地- & 磯辺+磯上エリア
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