その他都心プロジェクト

磯辺通4丁目計画 -神戸ビル跡地-

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磯辺通4丁目角に存在した神戸ビルは震災で倒壊し、解体されて16年の間、暫定利用をされてきました。特に過去6-7年に渡っては神戸都心部に誕生するタワーマンションのギャラリーご用達の専用地として活用されてきました。その神戸ビル跡地にようやく本格的なオフィスビルの再建計画が始動しました。

4月に着工したばかりですが、早くもすでに鉄骨建方工事が開始され、建物の骨格が姿を現しています。

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市役所展望ロビーから眺めた建設地です。6階建のビルということで鉄骨組方にはホイールクレーンが使用されています。工程としてはまず敷地北側を優先させて工事を進めています。クレーン車の置かれている敷地南側も基礎工事が終わっているようです。

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いざ建設工事が始まってみると、完成予想パースから得られる印象よりも実際の建物は大きく感じられます。

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ただミュージアムタワーやアパタワーズをはじめ、背後に立つ周囲の建物が高いので、どうしても比較されてしまいますね。南側の鉄骨建方が進めばまた更に違った印象へと変化するのではないかと思います。

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旧神戸ビルを所有し、今回のビル再建に踏み切った南株式会社は創業100年以上の老舗不動産業者で神戸を地盤としてオフィスビルや住宅、駐車場等の賃貸不動産業務を手掛けています。同社の代表的な建築物として挙げられるのが、本社も入居する旧居留地の日本ビルです。この建物も旧ビルが震災で大きな被害を受けて解体された後、1998年に再建されました。地上10階 地下1階 延床面積7,349平方メートルの賃貸オフィスビルです。真新しいオフィスビルが林立する京町筋でも、特に異彩を放っている建物で、そのファサードは実に特徴的です。重厚な建物が多い中、斬新で奇抜ながらも実によく周囲に溶け込んでいます。

できれば新・神戸ビルにもこうした大胆な試みを施して欲しかったです。

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おまけですが、帰り際に市役所1階ロビー前にゴーヤが栽培されていました。ゴーヤは成長がとても速く、葉も大きい為、グリーンのカーテンとして最適な植物です。関西でも電力需給が逼迫する恐れが高くなり、節電が叫ばれている中の一つの有効且つ風情ある対策として、市が率先してゴーや栽培に取り組んでいることは微笑ましいです。

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実は我が家でもゴーヤを緑のカーテンとして育てています。西日避けに威力を発揮してくれることでしょう。そして実がなれば二度おいしい!皆さんも節電対策にいかがでしょうか。



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