上の写真は約7年半前の2013年3月末に撮影した鈴蘭台駅前の様子です。再開発が始動する直前に当ブログで初めて鈴蘭台を取材した際に撮ったものです。低層木造店舗が密集していました。
当時の駅ビルだった鈴蘭台神鉄ビルです。三井住友銀行が中核テナントの建物でした。
歩道も狭く狭く蛇行していた鈴蘭台幹線。鈴蘭台幹線、鈴蘭台環状線(駅前広場を含む)は昭和39年に都市計画決定しています。そして実質的に再開発案が動き出したのが、昭和55年の駅前再開発について懇談会発足。全てを含めると再開発の実現には40年以上の歳月が費やされた事になります。
再開発ビルが都市計画決定した後も事業地区内の既存建物の移転・解体には時間を要し、計画は最終的に数年遅れでの完了を余儀なくされました。
再開発前には低層店舗が密集していた駅前です。
再開発ビル「ベルスト鈴蘭台」が完成し、駅前広場も整備されました。鈴蘭台幹線も拡幅されました。
再開発前に鈴蘭台幹線から駅方向を見た様子です。
今や美しく様変わりしました。
再開発事業の総仕上げとして駅前広場に鈴蘭台交番が完成しました。
新築された交番は以前とは異なり独立した建物となりました。平和な鈴蘭台駅前ではありますが、駅前の治安はより強固なものとなりました。
ロータリーに面して気軽に立ち寄れる交番です。
神鉄鈴蘭台ビルと改札のあった場所です。広場化されました。
高架ガード下の歩道も一新されました。
鈴蘭台駅舎も橋上化されて再開発ビルと連結し、利便性が大きく向上しています。
再開発に伴って駅周辺の建物の建て替えも進みました。JA兵庫六甲小部支店は新築ビルに生まれ変わりました。
交差点付近の建物は解体撤去されました。今後どのように開発が進むのか興味深いところです。
駅前のスーパー跡地には伊藤忠都市開発による分譲マンションプロジェクトが始動しており、鈴蘭台地区においては10年以上ぶりとなる新築マンションの供給となります。
生まれ変わった駅前という利便性の高い立地に建設されています。マンション建設は駅周辺への人口集積を高める事になります。
交差点には強固な柵が設置されました。駅周辺における歩行者の安全性は大きく高められました。
7年以上も追跡取材してきた鈴蘭台の再開発ですので非常に感慨深いものがあります。事業の完了に伴って一旦は定期訪問を終えたいと思います。しかし駅周辺の開発はこれからも進展するようなので、都度、再訪して状況報告は続けていきたいと思います。鈴蘭台の開発は今後、北鈴蘭台や西鈴蘭台へとシフトする事になります。
駅前交番の完成を以って鈴蘭台駅前地区第二種市街地再開発事業が完了駅周辺のビフォーアフター
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鈴蘭台長かったですね。鈴蘭台駅周辺では、この後も幹線道路の拡幅整備が進行中で新たに県立兵庫商業高等学校跡地約36,000㎡の有活が検討されていますね。
再開発は個人の権利とのバランスが難しいですが、鈴蘭台の場合だと都市計画決定から実に56年もの年月を要している。この時間軸の中ではその町が持つ役割も変えてしまう。完成時に言う事ではないかもしれないですが、住民の多くが入れ替わるまで待たないとこのような事業が完成しないのかと思うと写真を見ながら寂しさも感じてしまいます。