神戸市が土地の買収とコーディネーターを務め、事業プロポーザルによって優先交渉権者が住友不動産を中心とする企業グループに決定し、土地の譲渡が行われた新港突堤基部西地区。円柱型360度水槽のアクアリウムやクラシックカー博物館等の集客観光施設を中心にオフィス、住宅、商業施設が整う再開発事業の着工に向けて準備が進められていますが、南北のA地区、B地区共に既存建物は全て解体済・更地化された上で仮囲いが設置されています。いつでも着工できる準備は整いました。当初は今秋の着工を目指していましたが、スケジュールに遅れが生じているようです。
つい先日、単なる更地だった南側のB地区も地質ボーリング調査が開始され、仮囲いに敷地が囲まれました。開発区域全体において具体的な着工時期を示しているのはB地区に建設予定のフェリシモの新本社屋のみです。フェリシモは2019年6月の着工を予定しています。
全体の着工スケジュールの遅れによって盛り上がり気運の低下抑制を狙う為か、仮囲いに再開発エリアの完成予想パースが複数、掲示されました。中にはこれまで未公開のパースも含まれており、かなりテンションが上がりました!それでは一つ一つ紹介していきます。
B地区のアクアリウムとフェリシモ本社ビル越しにツインタワーが並ぶパース。シンボリックな開発になる為、単独で何かのプロジェクトとして開発されるよりもデザインで優れた建物が多く集まります。外装材にガラスを主体とした建物が多くなるので、時代感を感じさせずに長く先進性を保てる意匠の集合体になりそうです。
こちらのパースは以前より公開されていますが、ツインタワーの低層部が吹き抜け二層の一枚ガラスになっているのがとても新鮮です。
このパースは初公開です。臨港線を描いており、右手にBMWのショールームや博物館が低層部に入るGLIONの本社ビル、左手にフェリシモ本社ビルが描かれています。これまでの倉庫街にこんな先進エリアが誕生すると、まだ未開発の既存地区とのギャップが激しそうですね。
B地区南側の岸壁も美しいプロムナードに整備されます。高潮等を意識して、開発エリアは盛り土による嵩上げが施されるようです。
開発エリアを対岸もしくは海上から眺めた様子です。B地区の東側にある住友倉庫が描かれていませんので、将来的な景観を示しています。ただ住友倉庫を緑地にはしないと思います。私は住友不動産が高層ホテルを計画するのではと予測しています。
そして夜景パースも公開されています。水族館をはじめ、ツインタワーの頂部、GLION本社頂部等のライトアップが行われるようです。メリケンパークやモザイクから眺めても存在感は大きいでしょうね。NTTビル群の暗さが際立ちます。何とかライトアップの再開を願いたいものです。それにしてもツインタワーの高さが102mに抑えられているのが惜しいです。150mのツインタワーであれば三宮の高層ビル群とも釣り合って良く映えたでしょう。
パースで舞い上がってしまいましたが、着工時期の遅延は問題視されなけばなりません。現状は来夏の着工という事で約1年の遅延が見込まれています。しかし更なる遅れも懸念されているようです。着工できる建物から早期に工事を開始して貰いたいですね。
新港突堤西地区再開発事業 未公開パースを掲示!
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この再開発は素晴らしいと思いますし、場所としては高速道路からのアクセスが便利というメリットもありますが、駅からは少し遠いのでバスサービスの充実が必要になってくるでしょうね。欲を言えばBRTを整備してほしいです。
しかしながら、観光客目線で言えば、三宮駅前のバス停は心理的に使いやすい感じにはなっていませんね…。ベイエリアは土地を確保しやすい分、再開発も比較的容易だと思いますが、やはり多くの人が経由する三宮の整備が不十分だと、ベイエリアの再開発の機運も高まりそうにありません。
三宮のバスターミナルの計画は円滑に進んでほしいと思います。
このエリアはまだまだ再開発が進み地区全体の用途をウォーターフロントの文化・商業・業務・娯楽の一大ゾーンとして整備されていきますので、三宮と結ぶ公共交通機関の整備は必至ですね。バスターミナルビルはもうあと3週間で公募結果が出るはずです。