ハーバーランド

開業5周年を迎えた神戸ハーバーランドumie

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この4月に開業から5周年の節目を迎えた神戸ハーバーランドumie。神戸阪急が撤退した2012年3月以降、イオンモールがダイヤニッセイビルの商業棟とモザイクを一体的に再整備し、更に建物を所有する三菱倉庫が敷地内にアンパンマンミュージアムを誘致。ハーバーランドの元々持っていた強みを活かして、ファミリー層を強く意識した現代的ショッピングモールへと再開発。イオンモールのリーシング力を駆使してファストファッションをはじめとする複数の人気大型テナントや話題の飲食店を集積させた他、シネマコンプレックスを建物内に新設。回遊性の向上と動線の改善を実施し、数千台ある駐車場は無料時間を拡大して車での来街を促進。また複数段階に分けた施設のオープンや昨年のノースモールリニューアル、今春のモザイク内へのアンパンミュージアム拡張、季節毎のイベント開催等、この5年の間でも常に新たな話題を提供し、陳腐化を防いできました。

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こうした数々の施策が奏功し、初年度から来街者数は目標を大きくクリア。また初年度の集客数が1793万人だったのに対し、直近の2017年度は1889万人と100万人増の上乗せに成功しています。オープン当初は開業祝儀のみでその後はこれまでのテコ入れと同じくジリ貧と衰退を遂げるという悲観的な意見も見られましたが、完全な杞憂に終わりました。

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umieの好調な集客を下支えするのが神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール。こちらについてもアンパンマンで人が来るのか?という懐疑感があったのも事実です。私もこの施設の開業時にはまだ子供がいなかったので分からなかったのですが、いざ子供ができた後にアンパンマンの偉大さや絶大な人気に気づかされました。

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もはやアンパンマンは子供達には教祖のような存在です。近畿、中四国には唯一無二の神戸アンパマンミュージアムの貴重性は非常に高く、誘致できた事は非常に幸運だったと思います。

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またインバウンド需要の低迷する神戸にあってハーバーランドは数少ない外国人観光客の訪問地です。昨年のリニューアルでノースモール1階に中国等でも人気の高い無印良品が進出したのもインバウンド需要の影響があったのではないかと思われます。

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これを見越してかハーバーランドではフットサルコートを閉鎖して観光バス専用駐車場を設けました。インバウンドは韓国と台湾で9割を占めているようです。モザイクでも明らかに外国人観光客の姿を多く見かけるようになりました。

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5周年を機に各施設の店舗では記念セールやイベントが開催されています。昨日ご紹介した運河プロムナードのせせらぎ通りへの改修や面するカフェやレストランのリニューアルも行われており、新しい門出を祝う体制が整えられています。

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集客好調なumieですが、進出テナントにとってはどうでしょうか。人気テナントとそうでないテナントでは明暗が分かれていそうです。集客を売上に直結できていないテナントはこの5年間においても複数の撤退が見られます。またOLD NAVYのように大元の事業者の国内撤退のような不遇なケースもありました。ごく最近ではノースモール1階のknockoutが事業清算により閉店。しかし集客好調を反映してか後継テナントに不足はないように見受けられます。

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やはり何と言ってもこの開放感は他の商業施設では得られません。今後の再開発で三宮やウォーターフロントの超高層ビル群が拡大して厚みを持てば更にここからの眺望はダイナミックになる事でしょう。大阪や京都では得られない開放感ある都会的な雰囲気に磨きをかけて欲しいと思います。

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2000万人もの来街者がある中、これを享受出来ていない周辺施設のテコ入れは今後是非とも検討されるべきです。umieの成功は前述の通り、単に新たなテナントを集めて見た目の美装化を図っただけで成り立った訳ではありません。動線や回遊性の改善を行い、スムーズに人が各フロアや施設へ流れるように工夫を図りました。

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商業フロアが不振な施設は導入部や垂直動線に欠点があります。これらハード面の改善を抜本的に行わなければテナント誘致も叶わずこれまでの失敗の二の足を踏みます。ただ各施設の保有者にそこまでの気概があるのかどうか。なぜなら保有者は建物内にて本業を営んでいますが、これらのビジネスは比較的好調に推移していると思われ、本腰を入れて商業施設の対策をする必要性に迫られているとは言えないのかもしれません。

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umieについても今後も好調を維持していくには次の5年をどう運用していくべきでしょうか。三宮やウォーターフロントの再開発が進むと、神戸の都心エリアに多様性が生まれます。三宮クロススクエアが実現すれば、三宮センター街を含めた駅周辺一体が最新鋭の商業施設に囲まれた一大歩行者空間になります。この空間を取り囲むように大型立体パーキングも増加するかもしれません。そうなるとumieの商業空間としての優位性(特にファミリー層への)が薄れる可能性があります。またダイヤニッセイビルもすでに筑後25年が経過し、三宮クロススクエアが本格的に稼働していく今後10〜15年後には施設の老朽化がかなり進むので、建て替えを含むハーバーランドの再開発が必要になってきます。10周年を過ぎた頃からこうした話題は出てくる事を見据えた今後の5年になるのではないかと思います。



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  1. ウエストン より:

    最近のハーバーランド地区は家族連れや若者が増え、来街者の平均年齢では、神戸で一番若いように思います。
    別記事でsirokumaさんが休憩スペースの重要性についてコメントされてましたが、ハーバーランド地区は街中のベンチ類が充実して歩きやすいのもポイント高いです。
    ところで、私はこの地区の家族連れ来街者に密かに貢献していたのがこべっこランドだったのではないかと思います。買い物ついでに子供を遊ばせることができる。またはこべっこランドに遊びに来たついでに買い物するという好循環ができていたのではないでしょうか。
    皆さんご存知のようにこべっこランドは和田岬に移転します。このブログでも、神戸市が市の施設を地下鉄沿線などに配置することの不便さについて何度か話題になっていたかと思いますが、昨今の都心回帰の流れに逆行しているような不安を感じます。
    好立地なだけにこべっこランドの跡地利用がどうなるかも気になるところです。

  2. hs より:

    景観条例が三宮の都心部の再開発の足かせになっていますが、しおさい公園からの都市景観よりハーバーランドからの景観を重視した方がよっぽど意味があると個人的に思います。

  3. 畿内国 より:

    阪神地区の大阪府編入や道州制で大阪を熱くすることが神戸・兵庫県にとって1番得策ではないでしょうか
    大阪が熱くなればなるほど余熱が周辺に来て熱せられ恩恵が来ます
    もっと言えば阪神だけでなく畿内5か国(神戸も大阪府入り)の統合でもいいと思ってます
    極論を言えば大阪・神戸・兵庫など捨てるべきです
    街の中で道一本でいろいろ変わる自体おかしいんです
    非効率なんです

    阪神地区の大阪編入は神戸に行くより大阪に行く方が便利・近いからです
    「そもそも大阪が経済・力で大きくなることを嫌う霞が関・東京が無理やり摂津を分断してますから当たり前の話で
    逆に霞が関・東京が嫌がることをすればするほどいいと思います」
    話を戻しますが
    大阪府内の鉄道・地下鉄問題で私鉄の都心部への延伸妨害や大阪市外への延伸中途はご存知だと思いますが、大阪市と接してる尼崎市がもし大阪市尼崎区だったら間違いなく四ツ橋・千日前などが通ってたでしょう
    尼崎に住んでる人は間違いなく便利になって今より発展してると思います
    伊丹も西宮も同様です
    これは大阪府内の大阪市に隣接周辺市も同じです
    これ兵庫県内でも神戸地下鉄が同様です

    維新が大阪府市統合や大阪市解体(これは反維新のメディアかな?)の言葉で都構想を言ってますが、言葉の綾で大阪市拡大と言えばもっとすんなり言ったのではないかと思います
    特に解体って言葉はもう老後生活そして柔軟性が落ちてる人が多い50代以上など選挙に行く人が多い層にはミスリードだったと思います
    上記で地下鉄を例に出してますが延伸の中途半端さが1番わかりやすく納得する人も増える思います
    また選挙層ではないので効果など中々難しいですが公立高校の受験範囲もそうです
    大阪兵庫県境の人は近くて行きたい学校があってもお互い行けないんです、非効率極まりないです
    ここ10年で行われた学区廃止がその典型です
    論理は全く一緒なのに財布が違うからと言う理由が主だと思いますが手付かずです

    わかりやすく言えば大阪市が大阪府(大阪府内の市を豊中区・堺区・東大阪区などすべての市)を飲み込み大阪通勤圏の阪神・奈良・京都そして畿内の神戸も飲み込めば
    畿内全体にとって良いと思います
    googleなど地図を航空写真で見れば大阪平野でみんな同じ街を形成しています
    そして周りを山など緑に囲われてます
    夜この航空写真を見れば地球は青かったならぬ大阪平野は輝いてたかな!?

    あと全く話が変わり、長い時が係りますが大阪湾を少しずつ埋め立てて神戸~大阪南部(関空)まで真っ直ぐ行ければすごい面白いんじゃないかなとも思います
    長々と失礼しました

  4. カン より:

    コベッコランドの評価は難しい所ですが、もはや立ち上げ期を過ぎたハーバーランドにとってはむしろ民業圧迫の側面も強くなっているのではないでしょうか。
    どちらにしても坪単価の高い土地を公の物にしない姿勢は評価できます。
    今まで施設維持費や人の派遣まで必要だった土地が、それらがなくなった上に税金まで収めてくれるのですから、土地の民間転用こそ本来、都市開発の本命なのです。

    本来、行政は民間活力の果実の上に徒花のように成立する蜃気楼のようなものです
    あの金正恩ですら、それに気づいて韓国の民間資本の代表たる文大統領と笑顔で握手したのです。

    今の社会で、それに一番自覚が無いのは、その果実を当たり前のように貪っている神戸市の市政に他ならないのです。

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