雲井通4丁目の朝日パーキング跡地には地上13階建て 219室のビジネスホテルが計画されています。現在は朝日パーキングの解体撤去工事が進められています。
すでに立体駐車場の姿はなく、瓦礫化しました。キンコーズへ立ち寄る際など、しばしば利用していたパーキングだけに無くなると不便ですが、近隣にはシティタワープラザのパーキングもあります。
駅からも至近距離にあり、周囲には飲食店やコンビニも多く、ビジネスホテルの立地には申し分ない場所です。需要は非常に高そうです。また将来的には大規模再開発が予定されている地区でもあり、将来性をにらんだ先行投資開発の意味合いが強いかもしれません。
一時的にシティタワー神戸三宮の全景が見えるようになりました。
道路を挟んで新規ホテル計画が進む敷地の向かいにあるのが再開発ビルの「サンパル」です。地上10階 地下2階建て、延床面積24,500平方メートル 商業・業務フロアから構成される複合ビルです。1980年の竣工当時は風車のある再開発ビルとして、三宮東地区の発展に寄与しました。老朽化に伴い、ビルの集客性や魅力に陰りが出始め、一時は大型書店やスーパー等の誘致による巻き返しを図りましたが、書店は撤退、スーパーは経営破綻しました。
大型バスターミナルの種地創出として、この街区の南側にある中央区役所や勤労会館を活用する案が出てきた際、正直、街区の一体開発はサンパルやまだ築浅の東横インの地権者合意を得るのに困難を極めるので、プロジェクト着手には相応の年月を要すると思っていました。
先日、市はサンパルの区分所有者から「新バスターミナル整備計画推進に関する要望書」を受領したと公表しました。これによりすでに同ビルの区分所有者とこの再々開発について合意形成ができている事を公にしたということを意味しています。水面下でどれ位の期間、協議が進められてきたのか定かではありませんが、こうした再開発における合意形成の事例としては異例のスピード合意だったのではないかと思われます。逆にそれだけこのビルの現状のままの将来性は無かったという事も背景にはあるでしょう。新バスターミナルビルの開発計画実現に敏感になっているのは、同じく三宮地区で同時期に完成し、更に大規模である再開発ビル「さんセンタープラザ」ではないでしょうか。先週、神戸市が平成30年度国家予算に関して三宮再整備を含む支援要請を行いましたが、この中に「市街地再開発事業の施行要件や区分所有者合意緩和等、三宮交差点南西街区等の再整備に向けた支援」が盛り込まれていました。再開発の連鎖に火が付くでしょうか。
雲井通4丁目計画とサンパル
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