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6月以降いよいよ着工するJR三ノ宮新駅ビル。JR西日本の三大プロジェクトとして、大阪西、広島と共に主要ターミナル駅の高層駅ビル開発が進められています。いずれの駅前ビルも街の玄関口を司るシンボル性の高い建物の建設を推進します。最も着手の遅れた三ノ宮ですが、開発完了後の駅前は激変します。
これまで駅ビル内地上1-3階に、乗り換え動線と回遊性の向上を目指して設けられる公共空間について取り上げてきましたが、この動線についての仕上げとして、地上1階から地下階への連絡路を確認したいと思います。
メインとなるのは三宮クロススクエアに面する南角コーナー部の地下階への動線です。
動線の幅は7mと広く取られています。階段とエスカレーターで構成されますが、階段とエスカレーターの中央にある隙間はエレベーターでしょうか。
階段は長さ11.5m、エスカレーターの長さは16m。地下1階の三宮駅前地下交通広場にアクセスします。
地下階の三宮駅前地下交通広場の大きさは約600平方メートル。駅ビルフロアでニ方向に大きく切り込む形状です。
交通広場の南北幅は38.5m、東西幅は37.0m。この交通広場はさんちかや阪神電車神戸三宮駅へ連絡する地下通路に接続しますが、これらとの融合をどのように設計する予定なのでしょうか。
現在もこの交通広場は吹き抜けが設けられる等、シンボル性の高い空間が創出されていますが、新駅ビルの地下階のエントランスも設けられる為、これまで以上に賑わいのある場所になるでしょう。
リニューアル中のさんちかのイメージはこの交通広場に接する部分を描いているものと思いますが、南北方向に整備されているエスカレーターと階段は現在とは別に形を変えて存続するようです。
新たな南北動線は二段階に分かれて地下広場へと誘う形になります。現在は中央改札から駅ビルと店舗の間の狭い通路を抜けた後、直角に階段とエスカレーターが位置する形になっており、通行量に対してその動線は狭苦しい状況なので、これをメイン動線として継続するのは厳しいと感じていましたが、動線としては残しつつもあくまでもサブ動線として存続する事になります。
まず小さなステップで下げた後、階段で地下交通広場に達する事になります。
地下空間については、来年度にいよいよ地下鉄三宮駅コンコースのリニューアル工事が着手予定です。さんちかも改修工事が進んでおり、地上だけでなく、三宮の地下空間が大きく刷新されます。今後、再開発が進んで来街者も増える事になり、地下にも十分な通行スペースや空間も必要になります。6年後には150万都市に相応しい玄関口が誕生します。
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さんちかの広場のイメージパースですが、階段の雰囲気等から吹き抜けのところではなく夢広場の所かなと思うのですが違いますかね?
阪神三宮駅の北側にある大階段のある広場は、さんちか、阪神や市営地下鉄の駅舎、広場に接続していたOPA三宮の地階のどこかで火災が発生した場合に備え、火煙が相互に流れ込まないように、避難に支障が無いようにと、排煙のためのボイドとして設けられたと聞きいたことがあります。
新しい建物の図面を見ると、この大階段の吹き抜けが無くなってしまうようですが、防災上大丈夫なのか、心配しています。