神戸市交通局は、神戸市が西神中央駅周辺で進めているリノベーション神戸プロジェクトに関連して、同局が西神中央駅の北西に保有している西神車庫用地の活用方法について、サウンディング型市場調査の実施を発表しました。
西神車庫用地は写真奥のマクドナルドの後方に広がる広大な土地です。
車庫用地はマクドナルドも含む計約9.2ヘクタールに及びますが、今回の活用検討対象エリアはその内、約5.3ヘクタールとしています。
用途地域は現状、準工業地域と工業専用地域。建蔽率60% 容積率は200%と住宅地域並みですが、中央に道路の整備が想定されています。近隣にはハイテク工業団地の西神テクノパークが存在しますが、民間からはどのようなフィードバックが出てくる事になるのか。
市としては、人口集積に貢献するような開発案が出てくる事を期待しているのではないかと思います。可能なら、広大な敷地を活かして、エリアには現在、皆無の大型ショッピングモールとマンション群が集うと、街の在り方を大きく変えるのではないかと思いますが、モールの出現は既存商業施設でリニューアルを控えるプレンティやエキソアレ西神中央と競合してしまう為、誘致は難しいでしょうか。学校法人の誘致やテクノパークの拡大用地としての活用も検討できるかと思います。
来年度上半分期には実施結果概要の公表が行われる予定です。
リノベーション神戸・西神中央 ⻄神車庫用地の土地利用に関するサウンディング型市場調査を実施
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
この場所は三木方面への延伸の時の用地として確保しているものとも思っていましたが、どうも完全に諦めるということになるようですね。
・西神中央駅 – 玉津地区 – 西明石駅
・西神中央駅 – 神戸電鉄粟生線押部谷駅
・西神中央駅 – 神戸市西区神出町/岩岡町 – 加古郡稲美町 – JR加古川線厄神駅
3路線とも正式な計画破棄声明は出されてないみたいですが、バブル崩壊以降ずっと凍結状態。今回、車庫の跡地利用が決まると、物理的に延伸計画の破棄ということになるでしょう。
三木方面への延伸に関しては「もし~」の世界ですが、
地下鉄の延伸ではなく、例えば押部谷駅の方から西神中央駅へ向かって連絡線を延伸させるという発想が神鉄にあれば、今の粟生線沿線の状況もずいぶん異なっていたでしょうね。
神鉄としては敵に塩を送るような禁断の方策ですが、市営地下鉄の建設とほぼ同時期に行われ、結局は完成できなかった鈴蘭台~押部谷間の複線化のための借金が現在の粟生線の苦境の原因であることを考えると、結果(としての現在)を知っている者の「たられば」論と言えばそうなのですが、いろいろ考えてしまいます。