JR三ノ宮新駅ビル

JR三宮ターミナルビル撤去工事 遂に既存ビルの解体に向けて足場の構築開始!



昨年11月8日よりJR西日本が解体工事に着手した三宮ターミナルビル。建物内部の解体や調査等を行いながら、本格解体に備えてビル周辺の動線を新たに構築する工事が進められてきましたが、3月18日より新動線への切り替えを完了。その後、建物の本格撤去工事がいつ始まってもおかしくない状況でしたが、この2週間程は外見上の変化は特にありませんでした。



しかしいよいよターミナルビルの低層部から建物を覆う足場の構築が開始されました!



まずは封鎖された南側のデッキ前で三宮OPAだった建物の2-3階の部分が足場に覆われました。



OPA営業中にはあった外壁パネルが取り払われていました。中から窓枠のような複数の開口部が出てきました。



足場の外側にはフレームが付いています。このフレームには防音パネルが取り付けられます。ターミナルビル全体が足場と防音パネルに覆われる日も近いでしょう。これで本当に見納めとなります。



三宮ターミナルホテルの看板もご苦労様でした。



この日が来る事をずっと待ち侘びていました。非常に感慨深いはずなのですが、スッキリとした気持ちでこの日を迎えられない事は非常に残念です。来島JR西日本社長が2016年5月に述べた「18年までには絵姿をお見せできれば」という言葉の具現化に対する最後の砦とも言うべき18年度末という区切りが過ぎても新駅ビルの概要発表は行われていません。数々のプロジェクトの方向性が定まってきている三宮再整備・再開発ですが、やはり遅れを指摘され、筋が一本通らない感があるのはJR駅ビルの建て替えが固まらないからに他なりません。ここまで来ても計画が出てこない状況は良く言えば神戸の度量が試されている、悪く言えば値踏みされているという事でしょう。



1980年の完成当初は目立っていた三宮ターミナルビルも現在はもはや周辺の建物の中に埋もれてしまう存在です。新駅ビルがもし万一、これらの建物の中でも目立たないような中途半端な規模での建て替えになった場合、それがJR西日本が下す神戸の現在及び将来への評価となります。大きな駅ビルの誕生は周辺エリアへの回遊性の影響や衰退を促すという心配や懸念の声も挙がりますが、寧ろ鉄道事業者が街の中心ターミナル駅への投資を渋る方がよほど危険信号です。中心企業に成長を見込めないと判断された街の再開発熱は中軸を失う事で急激に萎む可能性があります。

ターミナルビルの撤去工事は来年5月末までの約1年の工期を見込んでいますが、更にまだ1年の沈黙に耐え続けなければならないのでしょうか。それとも何の前触れもなく突如の発表となるのでしょうか。神戸市も沈黙を守っているのは事情を知っているからでしょうか。久元市長がJR西との協議は大詰めと語ってから既に半年以上が経過しているのです。2016年に真鍋前JR西社長が最後の会見にて「何を作るか我々の中では(イメージは)できている」と述べました。それを早く発表して欲しい。ただその一言に尽きます。

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  1. なんす より:

    統一地方選で市議、県議とも中央区の○産党は議席を失いました、
    これで区民の意思はハッキリしたと思います。
    三宮再整備をスピードアップするべきです。

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