旧居留地

神戸ダイヤモンドビル東館ファサード工事 1階をテナント出店用に改修中



旧居留地・明石町にある神戸ダイヤモンドビル。三菱銀行系の不動産会社・千歳コーポレーションが建設、保有している地上8階・地下2階のオフィスビルで、三菱UFJ銀行神戸中央・神戸支店やMUFGグループ企業が入居しています。



これまで神戸支店のあった1階で改装工事が進められています。



工事を施工しているのは竹中工務店で、東館ファサード工事として、銀行支店跡に物販店舗を出店させる為、内外装の工事を進めているようです。



出店を行うのは隣接する大丸神戸店。同店が周辺オフィスビルの1階を借り上げて、高級ブランドの路面店を誘致する従来の手法です。



銀行支店の空中店舗化は以前より地方銀行等では顕著でしたが、銀行業もコロナ禍の中でオンライン化が進むにつれ、メガバンクでも店舗や窓口業務がスリム化されており、神戸支店も空中店舗化に踏み切りました。またこのタイミングでの近隣の一等地に店舗スペースが生まれた事は大丸にとっては渡りに船だったのかもしれません。



来月より神戸阪急がいよいよ本格的にターミナル百貨店としての本領を発揮するリニューアルオープンを開始し、高級店の誘致を行う予定です。これに対抗する大丸の動向について注目が集まっていましたが、この神戸ダイヤモンドビルへの出店はその対抗策一つとして推察されます。



奇をてらった方法ではなく、これまでの底堅い方法によって足元を強化する事で対抗するようです。かねてより高級感を売りにする阪急の三宮出店は大丸と正面衝突する事は不可避とされてきました。都心再開発・再整備の本丸である三宮に立地する阪急に対し、鉄道ターミナルにない大丸は街の面的な魅力を再構築し、高める事で備えようとしているのではないかと思われます。今後の両者の展開はますます注視が必要でしょう。

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