日新信用金庫建て替え計画

日新信用金庫神戸支店ビル建替計画 2020年5月完


既存ビルの解体が完了している小野柄通の日新信用金庫神戸支店ビル。明石市に本店を置く同庫は神戸の都心エリアにこの神戸支店と生田新道の神栄支店の2店舗を展開。神戸支店は建て替えを行う為、近隣のNTT葺合ビルに仮支店を開設して営業を継続中です。建て替え後の新支店ビルの規模やデザインが気になっていましたが、Casbeeに内容が公開されました。


新神戸支店ビルは鉄骨造 地上8階 延床面積2,370平方メートル。中央幹線に面したファサード全面をアルミカーテンウォールで覆った洗練されたデザインは安井建築設計事務所が設計を担当しています。

331平方メートルという敷地面積に対して十分と思える規模のスタイリッシュなオフィスビルが計画されている事が判明しました。


現在の敷地内部の様子です。既存建物の床が剥き出しです。


敷地内は床を数箇所に渡って掘り下げています。これは旧市庁舎4号館跡地に建設された神戸ルミナスホテル三宮の建設前にも見られました。同ホテルは当初、既存建物の基礎を再利用して建設される予定でした。今回の新支店ビルも基礎の再活用を行う事で、コストと工期の圧縮が図られるものと思われます。


日新信用金庫はここ最近、老朽化した支店ビルの建て替えを各地で進めています。しかしその殆どは支店機能のみを付与した低層建物となっています。しかし生田新道の神栄支店ビルは8階建で支店機能を低層部に据え、中上層階のフロアはテナントに賃貸しています。


今回、神戸支店ビルも恐らく同様に賃貸オフィス機能を持たせるのでしょう。神戸都心部のオフィス空室率は空前の1%台に突入しています。しかし新築ビルの供給は抑制されており、2021年3月の神戸阪急ビル完成までは新規供給は無いものと思われていました。しかしこのビルは2020年5月の完成を予定しており、大きくはないものの、新規オフィス床の供給として注目を集める事になりそうです。


景観面でもこの場所にアルミカーテンウォールに覆われた最新オフィスビルが誕生する事は非常に歓迎すべき事です。数年前、近隣で阿波銀行神戸支店が建て替えられましたが、従前と規模が殆ど変らなかった事は残念でした。

中央幹線を挟んだ向かいには雲井通5丁目に計画されているバスターミナルビルが建設予定ですので、通りの両側に駅前という立地に相応しい風格のある景観が形成されます。またバスターミナルビルの高層階にも三菱地所が50社を誘致するオフィス床が生まれる予定ですので、周辺地区のオフィス集積も高められます。今後も新たなオフィスビル計画が続く事を期待したいですね。

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  1. S.Y. Kobe より:

    オフィスビルが建設されて都心の幹線道路の壁面線が揃ってくるのは特にうれしいですね。
    敷地面積はあまり大きくありませんが容積率上限の建築投資をしていただいた日新信用金庫さんには感謝です。
    これに続き三宮中央通りで関電不動産が進めているオフィスビルなども具体化してほしいものです。
    やはりオフィスビルの連続する街並みが一番都市の底力を感じます。

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