年初以来の記事となるMIU MIU KOBEの新築工事。鉄骨建方が完了して足場と養生ネットに覆われてからは全く内部の様子は伺い知る事ができませんでした。常々、いつネットが取り払われるのかとチェックを入れていましたが、ようやくそのベールを脱ぎ捨ててくれました。
地上3階建 高さ20mの店舗ビルは1階以外は全く開口部の無いファサードであり、景観審議会でも物議を醸しだしました。完成予想パースでも外壁処理の様子は想像がつかず、実際に完成してみないと分からないといった具合でした。
とても複雑な形状の外装パネルです。材質的には剛板です。これを細かいヒダのような形状に加工して継ぎ合わせています。
壁面の拡大です。何とも挑戦的なデザインです。ただもっと光沢感のある外装材を想像していました。
泰和ビル跡は一時は大阪のマンションデベロッパーである都市環境開発社に譲渡された節がありましたが、最終的には投資法人みらいが取得。建物も含めて同法人の保有物件になります。
完全に完成してみないと分かりませんが、賛否両論を生み出しそうです。人によっては凝った造りで前衛的であると表現するかもしれませんし、まるでトタンのようだと言う人も出てくるかもしれません。夜間にはまた別の印象を纏うに違いありません。5月の竣工時に再度、レポートしたいと思います。
MIU MIU神戸の建設されている明石町筋ではこの日も「旧居留地フリーウォーク」と名付けられた歩行者天国が実施されていました。昨年10月にも行われたイベントです。
こうした屋外イベントにぴったりの新緑が芽吹き始めた気持ちの良い季節になってきました。開港150年の今年は神戸で様々なイベントが開催される予定です。
MIU MIU KOBE新築工事
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このmiumiu神戸店のデザインは当初はゴールドだったんでしょうか?
http://www.constnews.com/?p=26816
このカラーリングのファサードも見てみたかったですね。屋上の庇が出っ張ったのがちょっとダサいか?しかし景観協議のおりに景観審議会やまちづくり協議会の要望に、丁寧に説得しますと言い切っている姿に商業デザインのプロのプライドを感じて一流企業はこうあるべきと納得します。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/urban/scene/img/D050.pdf#search=%27miu+miu+kobe+%E6%96%B0%E7%AF%89%E5%B7%A5%E4%BA%8B%27
ただ完成形は光沢を抑えたほぼ何もないグレーの壁面なので、夜間にはポートタワーのようにライトアップで様々に色替えできそうで、ぜひやっていただきたいです。
大丸 神戸店前は街路樹が奇麗ですね。個人的には左右の街路樹が枝を重ねるくらいに育って木漏れ日が落ちてくるようなストリートになるといいなと思います。尤も街路樹は根が張らないようにしてアンカーで止めているところが多いので枝が大きくなりすぎると支えきれないかもしれませんが、せっかく葉が茂ったと思う間もなく選定でまる裸早めにしてほしいと思います。