ポートタワーの民営化と合わせて建て替えが検討されている中突堤中央ビル。その対象となる旧館は地上4階建の鉄骨鉄筋コンクリート造です。最上階にはKISS-FM神戸の本社スタジオが入居しています。
すでに建て替えに向けたテナントの移転交渉が進められている為か閉店している区画が多い状況です。1階の土産物店も昨年に閉店しています。隣接するノートルダム神戸の開設準備施設として2階に出来たサロンは開業後も活用されています。
内部に入ると旧館と新館の境目が分かりません。内装はそれなりにリニューアルされていますが、やはり昭和の建物感は全く拭えていません。
新館部分に入るとまだチラホラと営業している店舗があります。新館は区分所有者が市だけでなく、民間企業も含まれるので売却交渉にはより時間が掛かる為、旧館の建て替えから先行するものと思われます。その際は新館との構造をどう処理するのでしょうか。いずれ新館も建て替える際には先行した旧館部分と再度、連結するよう設計されるものと推測します。
規模は新館の方が大きく地上5階建です。
上空から見ると、旧館は屋根が更新されている事が分かります。それなりに改修されて活用を続けてきましたが、決して魅力ある商業施設ではありませんでした。建て替えには現在、デッキのある西側にも敷地を拡大して新施設が建設される事も期待できます。
ポートタワーについては先日、民営化と共に大規模な改修工事と新しいアイディアによる集客力アップが必要である事は述べましたが、中突堤中央ビル跡に建設される新施設にはどのような機能な規模が必要でしょうか。3月に新神戸オリエンタルアベニュー内に開業予定の神戸ビーフ館は将来的にはウォーターフロントに整備したいとの抱負が井戸知事から語られていましたが、この中突堤中央ビル跡の新施設内の開業がまず念頭にあるのではないかと思われます。また他用途としてはアンパンマンミュージアムのような体験型のファミリー向け集客施設が選択肢として考えられます。ポートタワーと連携したアミューズメントパークのように楽しめるようになると良いですね。惜しまれつつも撤退してしまったスイーツハーバーの復活にも期待したいです。やはり新館跡の活用も見越したプランが必要ですね。
中突堤中央ビルの北側には同じく老朽化した神戸ポートタワーホテル なごみの湯があります。かつては中突堤中央ビル内に入る神戸港振興協会が建設・保有していた神戸タワーサイドホテルでしたが、アベストコーポレーションに売却されて一足先に民営化されています。内装は大幅に改装されていますが、築50年の建物はやはり耐震性にも難があるようです。中突堤の変革と共にこの建物も将来的には建て替えが必要かと思います。
中突堤中央ビルの現況を検分 建て替え後の規模や用途はどうなる?
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