ポートタワーリニューアル

神戸ポートタワーリニューアルオープン 特集Part2 天空回廊「Brilliance Teara」から見晴らす神戸



リニューアルオープンを果たした神戸ポートタワー。展望1-5階や低層1-4階については新たな魅力を追加し、リニューアル以前より集客力を高め、今後は様々な発信をする事でも話題を集める施設に生まれ変わりました。

今回のPart2は、人気が最も高い新施設・屋上テラス「Brilliance Teara」をご紹介します。



展望5階より専用螺旋階段を経て、屋上テラスへとアクセスするようになっています。



両側は目隠しパネルで覆われている為、階段を上り切るまで景色を見る事はできません。



辿り着くと出迎えてくれるのは、テラスの銘板「Brilliance Teara」。



屋上テラスは回廊となっており、両側をガラスで囲われています。



他のフロアが既存施設の改修・改装だったのと異なり、この天空回廊は全てが新設である為、モダンさがピカイチです。

一部のガラスには「BE KOBE」のロゴがあしらわれています。これをバックに記念撮影するカップルも見られました。



回廊から眺めた内側のポートタワーの最上部です。全面をガラスで覆い、内部に頂部TMD(Tuned Mass Damper)と呼ばれる制振装置が新設されています。この装置内の巨大なバネの上に載せた重りが建物全体とタイミングをずらして揺れる事で、地震の揺れを低減させるシステムです。



それではお待ちかねの回廊からの眺望を見ていきましょう。無論、眺望がされた訳ではありませんが、休業期間の2年半で大きく変化を遂げているエリアは存在します。



その最たる例が新港町でしょう。新港突堤西地区の再開発が進み、来年には完成を迎えようとしています。



ポートタワーのリニューアル改修工事開始による展望フロア閉鎖直前のの2021年7月に撮影した新港町。神戸ポートミュージアムや2棟のオフィスビルが竣工目前、立体駐車場棟とKPMを結ぶ歩行者デッキの整備中、そしてベイシティタワーズ神戸WESTはまだ低層階の躯体工事中でした。これらの建物は全て完成済です。



更に第1突堤基部では、現在、ラスイートが新たな複合施設を建設しています。躯体工事は既に最上フロアの4階に達している模様です。4階には屋上テラスが設けられるのでしょうか。



そして新港エリアは現在、更なる広がりを見せつつあります。第2突堤ではジーライオンアリーナ神戸が出現中です。



これにより第1〜4突堤が明確に新たな使命と役割が与えられ、新時代の神戸ウォーターフロントを最前線で担うようになります。



今後、第1・2突堤内やその間の水域も整備が行われ、更に潤いの感じられる水辺の憩い空間として、多くの人々が訪れるスポットへと急速に変貌を遂げます。



突堤先端からは、水域内の水面を穏やかに保つ為に波徐堤ブロック据付工事が進んでいます。完成時には先端まで歩いていく事ができるようになります。



毎週のように様々なイベントが開かれ、常に賑わいを見せるメリケンパーク。2017年の再整備から早7年が経過しました。



最近まで行われていた東側先端部分の芝生エリアのリニューアルも完了し、一般開放が開始されました。



都心エリアに目を向けてみます。休業期間内には工事中だった複数の建物が完成しています。代表的なのは、手前中央左のワコーレザ・神戸旧居留地レジデンスタワー。



更に三宮の奥深くに、ダイワロイネットホテル神戸三宮中央通り、関電不動産神戸三宮ビル、大和神戸ビル等が完成しています。今後は雲井通バスターミナルビルやJR駅ビルが立ち上がってくる予定です。



SHIP神戸海岸ビルの右奥に見えるタワークレーンは神戸旧居留地91番地プロジェクトです。



元町・県庁方面はこの数年には大きな動きはありませんでした。県庁舎の建て替えが進む構想でしたが、県知事の交代によって解体は進められるものの、その後については全く不透明になりました。



中突堤中央ターミナル・かもめりあ内もゴールダンウィーク中は非常に賑わっていました。港を巡るベイクルーズも各社、多くの乗船が見受けられ、コロナ前の連休時に見られていたにぎわいが回復した様子が確認できました。



ハーバーランドにも非常に多くの人々が訪れており、ハーバーランドへと向かう車による国道2号線の渋滞も復活していました。



ゴールデンウィーク中のホテルも稼働率は高かったものと思われます。国内旅行人気ランキングでは、兵庫県は何と国内第5位で、昨年の6位からランクを上げたそうです。



訪日客にはイマイチの人気ですが、その分、訪日客の少なさが、国内客には好感されており、国内観光客を増やしているようです。現状の弱点を逆手にとって、国内客に更にアピールする戦略もありなのではないかと思います。



ポートタワーのリニューアルはそんな神戸の観光戦略における狼煙の第1号的な存在になったものと思われます。今年は更に神戸須磨シーワールド、マリンピア神戸のオープンも控えており、来年には神戸空港の機能拡大、ジーライオンアリーナ神戸の開業が続き、観光都市としての強みや魅力を高められるプロジェクトが相次ぎます。
関連記事
ポートタワーリニューアル

ポートタワー耐震補強他改修工事が遂に始まる!2023年7月のリニューアル完成に向けて大林・寄神JVで施工

2021年11月29日
こべるん ~変化していく神戸~
9月下旬で閉館した神戸ポートタワー。リニューアルを控えて改修に向けての準備が進められてきましたが、遂に工事に着手しました! プロジェクト概 …
ポートタワーリニューアル

神戸ポートタワーリニューアル計画 準備工事として連絡ブリッジの取り壊しを進める予定 6月1日から営業は再開する?

2021年5月26日
こべるん ~変化していく神戸~
2年後の2023年には開業60周年を迎える神戸港のシンボルである神戸ポートタワー。この記念すべき年に向けて開業以来最大の大規模なリニ …
ポートタワーリニューアル

神戸ポートタワー耐震改修工事の仮設工事が本格化 夜間のプロジェクションマッピングも開始される

2022年1月25日
こべるん ~変化していく神戸~
10月より閉館している神戸ポートタワーは本格的な耐震改修リニューアル工事の本格化に向けて、タワーを足場で覆う仮設工事が進行しており、 …

POSTED COMMENT

  1. H より:

    オーバーツーリズムを感じる事なく優雅に観光できるのが神戸の強みだと思うので日本人の観光客をもっと呼び込む必要がありますね

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です