ポートタワーリニューアル

中突堤周辺地区の再整備に関するサウンディング型市場調査結果追加発表



2月に発表された中突堤周辺地区の再整備に関するサウンディング型市場調査結果では民間事業者から開発のハードルは高いという結論が導き出されました。また隣接するハーバーランドとの回遊性があり、競合せずに集客性に優れ、相互活性作用が望める体験型施設、宿泊施設、商業施設、スポーツ関連施設等が活用策として望ましく、それには市が前提とした南館の先行単独建て替えはバッサリと否定されました。

これについて市は南館・北館一体開発についての追加調査を行い、民間デベロッパーから新たな意見を得ました。

〇南北一体開発が望ましい

一定の事業規模となることから事業性が高まるが、細長い土地形状であり、施設配置に工夫が必要。

導入施設計画の自由度が高まる。ただし、事業規模の拡大に伴い、十分なマーケティングが必要。

市街地側から連続したまち並みが形成され、誘客促進につながる。

施設立地にあわせ、国道2号からの一体的な動線計画が可能となる。



二館を一体的に開発する事には複数の肯定的な意見が寄せられました。開発規模が拡大する事でより内容の自由度が高まる事が好感されたものと思われます。しかしながら立地的にポテンシャルを秘めつつも難しさも否定できず、適正な活用法を十分に見極める必要があるという慎重さが求められそうです。後は市が二館の同時開発が可能になる為の調整が必須となり、それが出来なければ中突堤中央ビルの再開発は前進しない事が確実になったとも言えます。



ポートタワーとビルの同時開発を意図した質問については、「両施設の連携は必要であるが、施設の特性が異なることから、必ずしも同時期の一体再整備である必要はない」とう複数意見が上げられた事から、まずポートタワーの民営化を先行し、中突堤中央ビルの再開発は二館一体開発が可能になるまでお預けになる可能性が高いものと思われます。

関連記事
ポートタワーリニューアル

神戸ポートタワー 開業60周年の2023年にリニューアル 屋外テラス整備を中心に改修を実施

2020年12月11日
こべるん ~変化していく神戸~
神戸市はウォーターフロントの再整備計画に関する記者発表を実施しました。その中でも目玉となったのが、神戸ポートタワーのリニューアル計画 …
ポートタワーリニューアル

神戸ポートタワー耐震改修工事の仮設工事が本格化 夜間のプロジェクションマッピングも開始される

2022年1月25日
こべるん ~変化していく神戸~
10月より閉館している神戸ポートタワーは本格的な耐震改修リニューアル工事の本格化に向けて、タワーを足場で覆う仮設工事が進行しており、 …

POSTED COMMENT

  1. ハコモノ行政 より:

    そもそも、この狭隘な敷地を無理矢理活用する必要があるのでしょうか。建物が老朽化してみすぼらしいのは事実ですが、プレハブの暫定施設くらいにとどめてもよいのでは?

    ジャパンアーカイブズ 1972年のポートタワー
    https://jaa2100.org/entry/detail/039821.html

    元々は両側を海に挟まれた突堤です。その前提が崩れ20年以上が経過したのですから、東西の埋め立て地に立つホテルやウェディング施設に組み込んでしまってもよいレベルでは?

  2. sirokuma より:

    旧兵庫商業高等学校跡地の活用に関する
    湊山小学校跡地(土地・建物)
    雲雀丘小学校跡地(土地・建物)
    旧夢野中学校跡地(土地・建物)
    旧垂水警察署跡地(土地)
    旧駒ヶ林公会堂(土地・建物)
    中突堤周辺地区の再整備に関する
    新港突堤西地区の水域活用に関する
    国産1号2号上屋の暫定利用に関する
    神戸市水の科学博物館に関する
    旧農業公園の再整備について

    koko1~2年に行われたサウンディング型市場調査です。
    実際にはもっとあるのかもしれません、多聞台とか…。サウンディングも色々でしょうが、事業者側は、市場調査とプランニングに費用をかけてそのデータと開発手法・アイデアを提供して、優先交渉権みたいなものを得る訳ですが、もう少し自分の頭で考えたらどうかと言いたいですね。解らないのであればあれこれやたら時間をかけて注文ばかり付けるのではなくサッサと公売に懸けた方が良いと思います。デベロッパーはビジネスとして付合ってはいますが最近では敬遠する企業も出始めているようです。経済は常に動いています。まごまごしている間にまさに天災のコロナ禍により景気後退が懸念されています。
    イタリア・スペイン・アメリカの各都市でこの数日・数週間の間にあの阪神大震災を軽く上回る死者がでているのです。
    日本も同じような爆発的感染が懸念されるまさにその時、神戸市は、BE KOBEのモニュメントをイタリア国旗にライトアップしてイタリアにエールを贈ったと耳を疑うような報道がありました。
    そして今日の神戸市発表では重傷者用ベッド50床を確保した。軽症者待機施設も確保予定と公報しています。クラスターの封じ込めから既に次のフェーズに移行していると言うのに…桁が違うだろう、何より遅い…大丈夫か神戸?市長しっかりしろ!とテレビの前で思わず叫ばずには入れませんでした。
    神戸市は都市開発や空港問題・交通インフラの整備において大きな勘違いをしていると思いますが、危機対応においても神戸市長・兵庫県知事はそのリーダーシップの無さをいかんなく発揮し存在感の無さを示しています。
    他都市の動向を見てしか物事を決断できずスピード感が無いリーダーは都市生命も住民の生命も危うくする。つくづくそう思います。

  3. sirokuma より:

    コロナ対策の呑気さに気をとられ本題がぼやけたコメントをしてしまいましたが、「中突堤周辺地区の再整備に関するサウンディング型市場調査」は、既に終わった調査であり、今回の追加調査のような「たら?れば?」まで民間に広く問う行政の姿勢には疑問を持たざるを得ません。
    このような直ちに事業化できない将来構想については、然るべき調査機関に対価を支払うか、お得意の審議会に諮問する内容でしょう。
    対価もなしに、民間が真剣に知恵を振り絞るでしょうか?答えはノーです。
    少しそれますが、神戸市が最近始めた子育て支援等も明石市より少し条件をよくしただけ…独自色はみえない。
    私は、このような安易な姿勢が神戸市行政全体を覆っているように感じています。
    規制や指導がこの先どういう市場や市民生活に影響を及ぼすのかの想像力の乏しさに危うさを感じています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です