建築資材の納品遅れや地下駐車場との兼ね合いによる工法変更等の要因で、今秋の一部供用開始を断念し、来春のグランドオープンに変更した東遊園地の再整備プロジェクト。今秋の開業に合わせて建築を進めていたにぎわい拠点施設の「URBAN PICNIC (アーバンピクニック)」は建物の外装は完成した模様です。
Urban Picnicは、国土交通省も推進している公園PFI事業として進められているプロジェクトです。
PFI事業とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間事業者の資金、経営能力及び技術的能力を活用し、民間主導で効率的・効果的な社会資本整備を行おうとするもので、現在、全国で都市公園におけるPFI事業が非常に活発になっています。
東遊園地のPark PFI事業者に決定したのは、村上工務店を代表企業とし、一般社団法人リバブルシティイニシアティブ、ティーハウス建築設計事務所の計3者グループ。事業期間は20年間で、初期投資額は1.7億円を見込んでいます。
建物は鉄骨造の平家建で、延床面積は240平方メートル。南面や西面は開口部を多く設けており、建物内から公園ににぎわいを生み出す拠点としての役割を果たします。
拠点施設の周囲には、芝生ガーデン、アウトドアライブラリー、デッキテラス等も整備する予定で、整備面積は合計978.49平方メートルに達します。
建物内にはカフェやイベントスペース、アウトドアライブラリー等が開設される予定ですが、内装工事は今後進められていくものと思われます。
この日、神戸マラソンの開催日でしたが、整備中の東遊園地の一部を参加者の登録や検温等の受付として、活用していました。
従ってこれまで仮囲いの内部だった園地内が一時的に開放されました。
ただ来春までの工期延長が行われたので、まだまだ殺風景な状態が続いています。
潤いのあるオアシスへの転換にはまだ半年の期間を要しますが、前述のにぎわい拠点の整備と共に都心に魅力的な公園を誕生させる意義は大きいです。
メリケンパーク並みに常時、人の回遊がある公園となると、街のピストンとしての役割を果たすようになるでしょう。願わくば、にぎわい拠点施設をもう一つは増やしたいところです。当初の構想では複数の施設を配置する予定だったかと思います。
芝生広場整備予定地に並んだ夥しい数の簡易トイレ。来月にはルミナリエの代替行事、再来月は1.17のつどいの暫定活用が続くのも、工期延長の要因かもしれません。再整備中の東遊園地の状況をお披露目し、来春の全面オープンに向けてのアピールにもなるでしょう。
三宮再整備・東遊園地再整備工事 にぎわい拠点施設「URBAN PICNIC (アーバンピクニック)」の外観完成 冬のイベントに一部暫定利用開始
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