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平面図によるテナント区画配置構成や通路の動線計画、建物の立地等を分析した前回に引き続き、今回は建て替え中の三井アウトレットモール 神戸マリンピアの立面図の検証を行いたいと思います。
まずは新モール本体棟の南面。フィッシャリーナに面し、大屋根のあるアトリウムや大型ディスプレイ等を擁するエントランスもあり、フードコートやレストラン街も配置される計画の所謂、モールのファサードとなるのが南面です。
上記の立面図は駐車場側にも設けられるエントランスのある東側、そして南側を描いています。南側立面図は前述のイメージパースとほぼ相違ないデザインです。1・2階双方が開口部で占められた中央部、そしてその西側は奥まって、大屋根が架けられ、2階壁面に大型ディスプレイが確認できます。最西端部には屋上駐車場へのアプローチとなるスロープ。東側にもサブエントランスが設けられるようです。
東側立面図の右側は、こちらのイメージパースが描いた部分となるようです。平面駐車場からモール内へとアクセスするエントランスが設けられ、サブファサードとなります。エントランス周り以外はほぼ壁面で構成されるので、テナントサインが複数設置されます。
そして北側と西側立面図。本体棟のサイドにあたる面です。屋上駐車場へのスロープが設けられます。
本体棟の西側で、大屋根のあるメインエントランス横に配置される別棟C棟。3棟ある別棟の内、最も規模の大きな建物です。建物内に物販店3区画を設ける計画です。唯一、この新モール内で路面店の形態が採用されています。
続いて新エリアとなるラグーンゾーンに建設される2棟の別棟A・B棟です。パースの手前がB棟、奥がA棟となります。
本体棟、前述のC棟に近接して、配置されるB棟。全面開口部として描かれていたパースとは異なり、壁面があるようです。三井不動産が計画提案時に示したプロポーザルではこのB棟はスイーツの提供、販売を行う建屋になるとされています。
そしてラグーンのビーチ前に配置されるA棟。ポトマックが運営する建物で、地産地消のレストランや食物販の機能に加えて、BBQエリアの管理棟としての役割も担います。当初は地上2階建の想定でしたが、最終的には平屋に変更されてようです。
須磨海浜公園でもポトマックが同様の形でCAFE & BBQ PARK YURTを運営していますが、これに類似した施設になるのでしょうか。
以前のマリンピア神戸が有していたリゾートショッピングゾーンの雰囲気をラグーンという新エリアで維持しつつ、最新のショッピングモールとしての買い回り動線やフードコート・レストラン街を整備し、更には出店テナント数も大幅に増強する三方良しの建て替え計画ですが、開業当初の賑わいぶりを取り戻せるかどうか。その成否はテナント構成に大きく依存する事になるでしょう。
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BBQコート…須磨の焼き直しなら面白くない。
地元企業として応援したいのはやまやまですが、神戸のウォーターフロントは、旧居留地・新港町・メリケン・UMIE・須磨海浜公園・須磨浦公園と、同社の系列店で既に溢れています。ツーリストや来訪者にとり食は重要なファクターだからこそ、もっと多様であって欲しいと思います。