東灘

リノベーション神戸・JR甲南山手駅北側駅前広場の再整備工事が開始される 完成予定は24年1月末



2020年から計画されていたJR甲南山手駅北側の駅前広場のリニューアル。その後、実際の工事に着手には至らずに約2年近い月日が経過しましたが、ようやく先月22日より再整備工事が開始されました。



工期は来年の1月31日までの6ヵ月間で株式会社ランドクリーンが受注しています。正式な工事名称は「甲南山手駅(北側)リノベーション工事」です。QRコードが工事案内板に示されており、読み込むと工事に至るまでの経緯や完成予想イメージパース等を掲載した市のホームページにダイレクトされます。



計画としては、ロータリーの北側一部を歩行者空間に転換し、階段状ベンチや日除けのバーコラを設けて憩いの空間を設ける他、植栽帯やシンボルツリーを植える等、緑の少ない駅前広場に潤いを与えるリニューアルを進める予定です。



既にロータリーの北西側の改造工事が開始されています。またロータリー中央の街路樹周りにも植栽帯が設けられ始めています。



階段状ベンチとバーコラのある憩いスポットのイメージパースです。今回のリニューアル工事の設計は神戸大学大学院工学研究科遠藤秀平研究室の学生が検討、プレゼンテーションを行ったリニューアル案を元としています。



階段状ベンチが設けられる部分の現状です。土地の高低差がある為、北側のバスロータリーへは階段が整備済みですが、これを撤去してベンチの滞留空間を造成していく事になります。



JR神戸線の普通電車停車駅は住宅街の中に作られているケースが大半であり、駅前広場があってもあまり賑わいや人が集まるような仕掛けなく、単なる交通広場という通過点でしかありません。今回のリニューアルで何等かの変化を起こす事ができるかどうか。



北側の山手幹線沿いでは駅前広場に面して工事が進行中です。



分譲マンションと低層建物が東西に隣り合って建設される計画です。



マンションには総合地所が同社分譲マンションブランドの「ルネ」を建設しています。



造成工事が進む現場。地上6階 地下1階 総戸数28戸の低層小規模マンションを建築中です。東灘区の駅前立地で戸数も少ないので、即完売なのではないかと思われます。



市内では最も新しいJR摩耶駅の北側駅前広場も急ごしらえで造られたせいか、ロータリーはあるものの、非常に殺風景で取り敢えず整備しました感が強いのですが、甲南山手駅は駅前広場の体裁はしっかりと整えられていました。



今回のリニューアルでより人が集う空間としての機能が高められる事になります。



賑わいを求めるのならばベンチ空間だけでなく、カフェスタンドのような小規模な店舗も広場内に建設し、広場とセットで活用できるようにするというのも検討されるべきかと思いますが、まずは需要の確認にキッチンカーから始めてもよいかと思います。ただ常設型でないと定着しないでしょう。

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